オナガスズメダイ

スズキ目スズメダイ科スズメダイ属

2022.3.10:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、琉球列島、小笠原諸島。
【生息域】水深10~30mの潮通しの良い根の側面やサンゴ礁外縁の急斜面やドロップオフのやや暗い場所に単独或いは数匹の群れで見られる。
【特徴】体色はやや淡い黄土色。臀鰭後端の位置から白色の帯(尾柄部)に変わる。尾鰭先端は糸状に伸長する。胸鰭基底に黒色の円斑が1つある。成魚と幼魚に色彩の変化は余りないが、幼魚の各鰭は青色で縁取られる。
【識別ポイント】体色はカレハスズメダイと良く似ている。しかし尾柄部の白色の帯の幅に違いがあ。カレハスズメダイの白色帯はh本種より幅が狭い。
色使いとしてはアマミスズメダイ成魚にも似ている。しかしアマミスズメダイは臀びれ後端よりもっと前から白色へと変わる境界線がある。



「計算違い」

2010年に行った屋久島で撮ったスズメダイを、5~6年前まで「オナガスズメダイ」だと思ってmy図鑑に登録していた。
しかし、上記【特徴】にもある「臀鰭後端の位置から尾柄部が白色に変わる」という点にやや不安を感じて、オナガスズメダイの登録(認定)を潔く外した。疑わしいままでは”信頼”を損ねる。

”信頼”を損ねる(自分に対しての信頼)ことの方が、my新種が1つ減るより余程怖いこと。

潔く外した私の心理の奥底には「オナガスズメダイなら、また直ぐに撮れるだろう」という甘い計算もあった。

しかし、どうやらその”計算”は大間違いだった。

「オナガスズメダイ」と確信が持てる写真を撮るのには長い年月を要した。
2010年屋久島で撮ってから、干支がくるっと1周回った!

本種「オナガスズメダイ」 スズメダイの中で殊更尾鰭が長いとは思えないが、この名が付いている。
地味なスズメダイではあるが、スズメダイ科のラインナップには是非とも入れたい1種ではある。



参考写真:同じ時の同じ個体の写真。
収集中の「正面顔」のオナガスズメダイ。




データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.03.09 #1106

撮影ポイント

赤沢 0番

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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