メガネモチノウオ

スズキ目ベラ科モチノウオ属

2021.3.10:投稿



メガネモチノウオの名前が他人行儀に聞こえるほど「ナポレオン」のニックネームが定着している。

ニックネームは勿論かの”フランス皇帝ナポレオン”から。メガネモチノウオの額がナポレオンの被っている軍帽に似ているからとか。

一方和名のメガネモチノウオは、眼を通る2本のライン(雌雄共に有る)がメガネをかけているようだから。

写真の個体は雄相。

雄相は体長が2mを越えることもある。ベラ科最大級の種。吻が前に突き出していて唇が厚く口が大きい。体に対して眼は小さい。体高は高く扁平していて、体側には縞模様がある。

容貌は一見いかついが人懐っこい性格。ダイバーへも寄ってくる。特にパラオのブルーコーナーにいるナポレオンは、現地ガイドのルーベンが大好きなようで必ずと言っていいほど寄ってくるようだ。”ルーベンの恋人”と呼ばれている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.03.20 #682

撮影ポイント

Palau Blue Corner

使用機材

Olympus XZ-1

メガネモチノウオ 雌相

 

この個体は、今まで遭遇してきたナポレオンの中では小型で色もピンク色を帯びていた。
帰国後、図鑑を調べると雌相だと分かった。雌相として掲載されている写真と酷似している。頭部にある白色の小点、頭部から頬に薄っすらと見える幾何学模様が雌相であることを示している。
幼魚は浅い礁池など枝サンゴの多いサンゴ礁で見られるとのこと。私は今迄会ったことがないが、眼にV字を横に倒したラインがあるのが特徴らしい。サインはV。今後探してみようと思う。

 

メガネモチノウオの分布域はインド太平洋の熱帯海域。日本では和歌山県串本、屋久島、琉球列島、南大東島などでの観察例がある。

 

生息域は浅い岩礁やサンゴ礁。昼間に活動して、夜は岩陰などで休む。

 

ニックネーム・シリーズのPart2を再開しようと思う。
Part2のトップバッターが本種メガネモチノウオ

 

# 9ナポレオン=メガネモチノウオ
#10ナンパコ=ミナミハコフグ
#11ジョーフィッシュ=カエルアマダイ(アゴアマダイ科の他の種も)
#12マンタ=オニイトマキエイ
#13バルタン星人=ウミウシカクレエビ

 

Part1(#1〜8)はこちら

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.03.23 #873

撮影ポイント

Palau Siaes Tunnel

使用機材

Olympus XZ-1

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