カエルアマダイ

スズキ目アゴアマダイ科カエルアマダイ属

2021.3.12:投稿


冒頭から恐縮だが、本種について書くのは予想外に難航した。

先ずは混乱した自分の頭の中を整理する必要があるらしい。お付き合い願いたい。

実は当初「アゴアマダイ」として本投稿を書く積りでいたが、それが間違いだと判明して迷路へ入った。

紹介された時の呼び名の「ジョー」「ジョーフィッシュ」は勿論ニックネーム。

すると私が撮った写真に写っている魚の実名は?


アゴアマダイ科であることは間違いない。

日本で見られるアゴアマダイ科には2属8種がある。その中で和名が付けられていて、私が現在把握しているのはカエルアマダイとメガネアゴアマダイとアゴアマダイ。(2属はカエルアマダイ属とアゴアマダイ属)


*カエルアマダイ(学名:Stalix histrio)

*メガネアゴアマダイ(学名:Opistognathus sp.1)

 頭部が黒ずんでいて眼に白色のリングがあるのが特徴。和名が最初に付いた種。

*アゴアマダイ(学名:Opistognathus hopkinsi)

 頭部や体側に青色と黄色の模様があるのが特徴(ネイチャーウォッチングガイドブック海水魚より)

本種はメガネアゴアマダイとアゴアマダイの特徴には当てはまらない(選択肢として消去)

今まで撮ってきた写真が、複数の信頼出来るサイトのカエルアマダイの写真に酷似していることから、本種は「カエルアマダイ」だと判断した。

(当然、未だ和名が無い種である可能性も残るし、発行が古い図鑑では「アゴアマダイ科の1種」などの表記も見られ、自信を持っての断定などは出来ない。しかし時間の許す限り調べてみたが、極めてカエルアマダイである可能性が高いと思う。間違っていたらご指摘頂きたい)

機会を捉えて専門家にも質問確認して、結果はここに反映させるつもりだ。

カエルアマダイの特徴は、前部背鰭棘の先端がY字状に分かれていることや体側に幅広い黒色の縦帯があるなど他にもあるようだが、全身が出ていないので確認できない。


参考写真は同じ個体の正面顔。因みに現地ガイドの至さんによれば、この子は1歳だとか。定点観測しているからこそ年齢まで分かる。凄い!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.10.16 #922

撮影ポイント

屋久島 一湊 お宮前

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

分布域は和歌山県以南との記載もあるが、伊豆の初島で見たことがある。

 

サンゴ礁域の砂礫底に垂直に縦穴を掘って頭と顔だけを出して暮している。大きな口で砂利や石を咥えて頻繁に穴を整える。綺麗好き?

 

雄が口内保育をすることでも有名。

 

この個体は2歳とのこと(by至さん)

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.10.17 #925

撮影ポイント

屋久島 一湊 タンク下

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

ニックネームが余りに浸透していて実名を確認してこなかったことを今回痛感して反省した。

 

ジョーフィッシュは英名の一部でもある。例)カエルアマダイの英名:Harlequin jawfish
ジョーフィッシュというニックネーム(英名)はアゴアマダイ科の他の種に対しても付けられていることを明記しておきたい。1対1のニックネームでは無いということ。

 

「ニックネーム・シリーズ」Part2
3番目はカエルアマダイ

 

#9ナポレオン=メガネモチノウオ
#10ナンパコ=ミナミハコフグ
#11ジョーフィッシュ=カエルアマダイ(アゴアマダイ科の他の種も)
#12マンタ=オニイトマキエイ
#13バルタン星人=ウミウシカクレエビ

 

Part1(#1〜8)はこちら

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2014.10.31 #450

撮影ポイント

屋久島 一湊 タンク下

使用機材

Olympus XZ-1

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