ヤマブキスズメダイ

スズメダイ科クラカオスズメダイ属

2022.8.24:投稿



【分布域】琉球列島:東部インド洋~中・西部太平洋の熱帯域。
【生息域】サンゴ礁域の水深12~35mに生息。潮通しの良い斜面や崖を好む。成魚は単独でいることが多く、成魚・幼魚共にヤギ類に付いていて、あまり泳がずに浮かんでいる。幼魚は群れでいる。
【特徴】体色は鮮やかな黄色。腹側は白色。体高は高く丸っこい体形をしている。
幼魚の時から鰭だけが黄色で、体が青色という色彩バリエーションも存在する。




「山吹」

「山吹」は私の好きな花ベスト10に、いや5に入る。
しかも、八重ではなく、一重の「ヤマブキ」が好き。

春の季語でもある山吹は、古くは”山振り”と書かれていたものが、転訛したものらしい。
バラ科に属すこの低木、細くしなやかな枝が風に吹かれて揺れ動く姿に因むそうだ。

山吹の花の色。それが”ヤマブキ色”。
そしてヤマブキ色のスズメダイが本種「ヤマブキスズメダイ」。
(やっと本題に辿り着いた。。。)


「ヤマブキスズメダイ 雄」

ヤマブキスズメダイは成魚も幼魚もヤギ類に身を寄せていることが多い。
そしてそのヤギ類に雌は卵を産み付け、雄が卵を守る。

日本ではヤマブキスズメダイの数は少なく、分布域も琉球列島に限られている。

2022年8月。久米島で撮った写真。
スズメダイ科の卵を撮る時は、出来るだけ親と一緒に撮りたいと思っている。



参考写真:2018.3 @Palau Decster Wall
この時もヤギ類に産み付けられた卵を守っていた。
一緒の写真を撮ろうとしたが逃げられ、追いかけ切れず、失敗に終わった。。。
失敗に終わったお陰で?全身が写った。

皮肉と言えば皮肉。


データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.08.06 #1168

撮影ポイント

久米島 シチューガマ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「ヤマブキスズメダイ 幼魚」

 

ヤマブキスズメダイは潮通しの良いドロップオフの側面に生息するヤギ類に付くことが多い。
パラオの青い海に赤色のヤギ。ヤマブキスズメダイ幼魚の未だ黄色ではない透けるような体色が美しく映えていた!

 

数少ないお気に入りの写真。

 

この年のパラオツアー、私は現地ガイド・ナオさんチーム。
ツアー引率インストラクター・みかちゃんは別チーム。にも関わらず、呼びに来てくれた。
「写真映えするシチュエーション!撮って下さい」と。
感謝!ありがとう!

 

因みに、このヤギ類には同属のナミスズメダイの幼魚も一緒に棲んでいた。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.03.22 #871

撮影ポイント

Palau Big Drop Off

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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