トノサマダイ
スズキ目チョウチョウウオ科
2022.3.13:投稿
【分布域】南日本の太平洋岸、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】岩礁域やサンゴ礁域に生息する。30m以浅の礁池など穏やかな場所で見られる。
【特徴】体は一様に黄色。体側のやや後方に大きな黒色斑がある。眼を通る黒色の横帯が1本入る。ミドリイシサンゴなどのポリプを摂食する。単独かペアーで行動。
【識別ポイント】ウミヅキチョウチョウウオと似るが、こちらの体側の黒色斑は水色で縁取られている。また目を通る黒色の横帯にも水色の縁取りがある。更に、眼の後方に2本の水色の曲線があり、識別は容易。
「殿様鯛」
トノサマダイの名前を聞けば、さぞや面白い「名前の由来」があるだろうと期待する。
ところが、いくら調べても何故”トノサマ”(殿様)なのかは出て来ない。
トノサマダイは遠目でも判別し易い大きな1黒色斑が体側にある。
初めて知ったのだが、斑に縁取りが無いと「眼状斑」とは呼ばないそうだ。
因みに本種の英名:Oval-spot butterflyfish
卵形、長円形、楕円形のスポットがあるチョウチョウウオの意。
いつも感じるのだが、英名は直截的というか見たままの名前が多い。国民性によるのかも知れない。
写真はトノサマダイ 成魚。
データ詳細
撮影日
2018.06.15 #710
撮影ポイント
高知県柏島 民家下北北
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「トノサマダイ 幼魚」
田子の白崎にはヒメエダミドリイシの見事な群生が広がっている。
ここは季節来遊漁達の”ゆりかご”の役割を果たしている。
本種トノサマダイなど様々な幼魚が見られる場所。
この写真はトノサマダイが主食?好物?のミドリイシのポリプを啄んでいるところ。
データ詳細
撮影日
2021.01.24 #951
撮影ポイント
田子 白崎
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)