シロタスキベラ
スズキ目ベラ科シロタスキベラ属
2024.10.10:再投稿
婚姻色をした雄に出会った。
最後尾に掲載。
2023.2.27:投稿
【分布域】伊豆諸島、小笠原諸島、和歌山県串本、高知県柏島、屋久島、琉球列島。
【生息域】岩礁域やサンゴ礁域の砂礫底やガレ場に生息する。生息水深は5~20mで普通種。幼魚は浅い砂底や砂礫底に多い。
【特徴】成魚は雌雄共に青っぽい地色。体は細長い。雄相は胸鰭後方に白色の横帯があり、更に細い横線が複数尾柄部辺りまで続く。頭部には青色のラインが数本あり眼の下にも入る。鰓蓋の先端に黒と黄色の小さな斑紋がある。雌相は雄相よりやや薄緑掛かる。背鰭や臀鰭は赤味を帯び、体側の細い横線はオレンジ色に近い。
一方、幼魚は体側に細い縦線が数本あり、各縦線の幅は均一ではない。眼を通る線は他の線より細いのが特徴。
「シロタスキベラ 雄相」
2010年10月 沖縄本島 恩納村 眞栄田。
初めて持ったカメラSONYのCyber-Shot(デジカメ)。
コンスタントに潜り始めたばかりの頃で、場所も沖縄本島 恩納村、カメラもデジカメでシンプル。
今から思うと、それらが良い方向に作用したと思う。
この雄相の写真以降「シロタスキベラ」の成魚の写真は撮っていない。普通種なのに。。。
眼ピンも怪しいが、雄相の特徴の鰓蓋の先端の黒と黄色の斑紋もある。
名前の由来は、胸鰭後方の白色の帯を襷(タスキ)に見立てたもの。
ただしこの白色の帯は時に不明瞭になる。
データ詳細
撮影日
2010.10.10 #150
撮影ポイント
沖縄本島 恩納村 眞栄田 ツバメの根
使用機材
SONY Cyber-shot (DSC-WX1)
「シロタスキベラ 幼魚」
つくづく実感する。
”出会い”はひょんなことから始まるものだと。笑
2019年6月の柏島。到着後1本目。
ムスジコショウダイyg、アミメハギ、ゴルゴニアンシュリンプ。
潜降後10~20分位で立て続けに息つく暇もなく豪華ラインナップを紹介してもらった。
何という海だろう!柏島の海は!
そんなことを感じながら、ふっと目を壁沿いへ移すと、アカハチハゼがいた。
「前に井田で撮ったアカハチハゼの方が美人だった」と勝手な思い入れで眺めながら一応レンズを向けた。
ターゲットへの思い入れが薄い分、アカハチハゼの周りにチョロチョロ泳ぐ魚が目に入ってきた。
それが本種「シロタスキベラ」の幼魚だった!
もちろん、初見である。
成魚の体側には横縞が並んでいる。
幼魚は体側には縦線。しかも白地にあか茶色のライン。
縦から横、どういうことだろう!
それにしても、アカハチハゼにレンズを向けなければ本種は目に入って来なかったと思う。
”出会い”は何が連れて来るか分からない。
アカハチハゼに取り敢えず感謝である。笑
参考写真:同じ時の同じ個体。
アカハチハゼの後ろに写り込むシロタスキベラの幼魚。
データ詳細
撮影日
2019.06.20 #801
撮影ポイント
柏島 後浜no.1
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「シロタスキベラ 雄相 婚姻色」
”シロタスキ”(白襷)と言う本種の名前の由来は、胸鰭後方にある白色の横帯からきているとか。
しかし雄相であっても、必ずこの横帯が出ているとは限らない。
現に冒頭の写真の個体は雄相だが、白の横帯はない。
雄相が興奮状態の時に出現するらしい。
この個体とは屋久島で出会った。
遠くから「あの魚、見かけないけど何だろう?」とのんびり眺めていた。
するとその時、現地ガイドの至さんからサインが送られた。
まさしく私が眺めていた魚を指さしている。
それから私は急に気合いを入れて追い始めた。
ひょっとすると私の体にも白色の横帯が出現していたかも知れない。
そして、案の定。。。
充分な間合いを詰めることも出来ないまま逃げられてしまった。
データ詳細
撮影日
2024.10.06 #1463
撮影ポイント
屋久島 K2(サザナミ)
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)