ソラスズメダイ
スズキ目スズメダイ科ソラスズメダイ属
2023.8.28:投稿
【分布域】南日本の太平洋岸、伊豆諸島、小笠原諸島、琉球列島。
【生息域】水深20mまでの開けた岩礁やサンゴ礁の周辺の転石帯や斜面の水底に小さな群れを作って生息する。温帯域に適応した種である。
【特徴】体色はメタリックに輝く青色。個体により青色の濃淡が見られる。体高は低く細長い。体後方下は黄色い。成魚の臀びれや尾鰭は黄色。
「record-high」
ソラスズメダイの投稿準備を始める前から確信めいた”予感”があった。
その”予感”がソラスズメダイの投稿を今日まで遅らせた。
このHPで1種に使用した写真の枚数は8枚が今までの最多だった。
ウミウシカクレエビ・ネンブツダイ・ハナゴイ・ヘラヤガラ。
次いで7枚使ったのはセダカスズメダイ・クダゴンベ・タテジマキンチャクダイ。
本種ソラスズメダイ!
一体何枚の写真を使うことになるのだろう? 笑
「ソラスズメダイ 成魚」
名前通り”空色”の個体。
ごく小さな群れの中の1匹。
参考写真:2012.10.23 @熱海 ソウダイ根
一番よく見掛ける”青色”の本種。
因みに私がダイビングのライセンス(オープンウォーター)を取った時の海洋実習は江の浦だった。
まさに味噌汁状態の海(江の浦の海がいつも濁っているわけではない。念のため)
それでよくダイビングが嫌にならなかったものだと自分でも感心する位の濁りっぷりだった。
そんな江之浦の浅場で泳いでいたのが本種ソラスズメダイ。
ログ付けをしながら「あの青い、コバルトブルーの綺麗な魚は何ですか?」と当時の私は質問した。
伊豆の海にもこんなトロピカル?な魚がいるんだ~と感動した。
何を隠そう!私をダイビングに繋ぎ止めたのは、本種ソラスズメダイだったのだ。笑
データ詳細
撮影日
2015.11.17 #529
撮影ポイント
井田 奥
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「ソラスズメダイ 若魚」
成魚より黄色い域が広く前方まである。
写真の個体と同じようなソラスズメダイを幼魚とする図鑑も見られるが、ここでは”若魚”とした。
データ詳細
撮影日
2014.09.15 #447
撮影ポイント
雲見 牛着岩
使用機材
Olympus XZ-1
「ソラスズメダイ 幼魚(スケルトン)」
卵からかえった後しばし浮遊する期間を経て、潮溜まりのような砂地などへ着底する。その直後のソラスズメダイは写真のように透明な体をしている。背骨までくっきりみえるスケルトン。
着底後比較的直ぐに成魚のような青色の体になるそうだ。ということは、ほんの僅かなタイミングでしかこの透明な姿は見れない!
私がこの時期の透明なソラスズメダイに遭遇したのは今までに2回だけだと思う。
参考写真:2019.9.29 @井田
伊豆での産卵時期は5月~9月頃。
私が透明な姿に会ったのは9月末と10月初旬。
データ詳細
撮影日
2013.10.07 #373
撮影ポイント
黄金崎ビーチ
使用機材
Olympus XZ-1
「卵を守る雄」
雄は転石の下に産卵床を作り雌に卵を産ませ、孵化するまで雄が卵を守る。
この1枚は、今まさに雄が卵を守っているところ。こんなに胸鰭が大きかっただろうかと思うほど目一杯広げて卵を守っている。表情も何やら険しい!
卵を守っている時のソラスズメダイは、体が緑色がかるのも特徴。
もっと卵にピントを合わせるべきだったが、この雄の迫力?気迫?威嚇?に圧倒され、早々に私はこの場所から退散した。
ソラスズメダイの写真はこの1枚(@柏島)以外全て伊豆の海で撮ったもの。
データ詳細
撮影日
2018.06.13 #704
撮影ポイント
柏島 後浜no.3
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)