セダカスズメダイ

スズキ目スズメダイ科クロスズメダイ属

2022.11.4:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、伊豆諸島、琉球列島。
【生息域】水深10m以浅の岩礁の根の周辺、ゴロタ周辺で見られる。幼魚は通常成魚より更に浅い水深に生息する。
【特徴】成魚の体色は非常にバリエーションが豊富。茶灰色や黄色みの強い個体など環境により色彩が変異するとみられる。背鰭の先端に黒色斑がある。幼魚の体色は頭から背面に掛けて緑色(黄緑色)体後方は白色。背鰭先端に眼状斑がある。



「セダカスズメダイ 幼魚」

芸能人や有名人は「○○のお父さん・お母さん」とか、「××の息子・娘」との言い方をするのを聞く。親子の内、どちらが世の中での認知度が高いかによるのだろう。

本種セダカスズメダイの場合は、断然幼魚が主だと思うが、どうだろう?


セダカスズメダイの幼魚は伊豆半島の西でも東でも合う機会は多い。
浅い水深の岩の隙間などををちょろちょろと縫うように泳いでいる。
非常に警戒心が強い。

度々目にはするが、この警戒心の強い幼魚と腰を据えて向き合うチャンスは案外と少ない。


セダカスズメダイの幼魚は好きなスズメダイ。
しかし、何度かチャレンジするもイマイチの写真ばかり。

今回、伊豆大島で取敢えず眼にピントを合わせた写真が撮れた。
思い通りの写真ではないが、ここらで投稿しようと思えた。


参考写真:同じ時の同じ個体。
この個体とは”波長”が合ったらしく何枚か撮らせてくれた。
”波長”の合わない個体は何枚撮ってもダメなことも多い。


データ詳細

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撮影日

2022.10.29 #1196

撮影ポイント

伊豆大島 秋の浜

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「セダカスズメダイ 若魚」

 

頭部から背面に掛けて緑色が残る個体。
大きさからも”若魚”世代だと思う。

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撮影日のアイコン

撮影日

2019.07.01 #816

撮影ポイント

伊東 五島根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「初めて見た セダカスズメダイの成魚」

 

2017年辺りから田子の沖の浮島根やヤイズ根にセダカスズメダイの幼魚が出没。
その時が本種との初めての出会いだった。

 

ちょうどその1年後。2018年9月。
同じ田子の沖の浮島根でメガネゴンべやイシガキスズメダイの幼魚を撮った帰り。
流れが強く、根頭の岩を両手で掴んで安全停止をした。
その間にインストラクターのマサさんが「あの黄色いスズメダイ何?」と書いたスレートを見せて来た。

 

確かに見かけないスズメダイ。
証拠写真を撮って後で調べようと、流れの中片手で体を固定して必死になって撮ったのがこの写真。

 

それまで幼魚のことしか知らなかったセダカスズメダイ。
その成魚を初めて認識して、初めて撮ったのがこの写真。

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撮影日のアイコン

撮影日

2018.09.12 #773

撮影ポイント

田子 沖の浮島根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「セダカスズメダイ成魚 標準的な色彩」

 

あくまでも私の持つイメージでの「標準的な色彩」である。

 

図鑑『スズメダイ』には、本種が属す「クロソラスズメダイ属」について「畑をもつスズメダイ」と題したColumnが掲載されている。
その文中にも「薄黒く地味な魚」との表現があるが、まさにその通りだと思う。
下の参考写真の個体と共に、地味な色合いがセダカスズメダイの成魚の特徴。

 

冒頭の話に戻るが。
緑色と白色の爽やかな色彩を持つ幼魚。
一方成魚は薄黒く地味な色彩。
セダカスズメダイ幼魚が”はじめにありき”で成魚の方は「あの魚の親ね」となってしまう。

 

参考写真:2021.2 @浮島 ドラゴンホール
セダカスズメダイは温帯種でもあり、伊豆各地の浅場で見られる。そのせいか写真も山のようにある。。。
逆に沖縄では稀種と言って良いそうだ。
英名はJAPANESE GREGORY 日本ならではの種なのだそうだ。

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撮影日

2020.08.01 #894

撮影ポイント

八丈島 八重根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「セダカスズメダイ成魚  豊富な色彩バリエーション」

 

東伊豆、熱海のソウダイ根。
この色彩の魚を見て「おっ知らないスズメダイか?」と色めきたった。
カメラで追いながら冷静になると「セダカスズメダイだろうなぁ~」と落胆した。

 

因みに、クロソラスズメダイ属にはフチドリスズメダイもいる。
成魚同士、両種はよく似ている。
フチドリスズメダイには背鰭に黒斑がないことで区別出来る。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.12.14 #945

撮影ポイント

熱海 ソウダイ根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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