オグロブダイ
スズキ目ブダイ科アオブダイ属
2024.10.21:再投稿
オグロブダイの若魚を撮った。
最後尾に掲載。
2021.10.30:投稿
【分布域】八丈島、小笠原諸島、和歌山県串本(幼魚)、屋久島、奄美大島以南の琉球列島。
【生息域】潮通しの良い岩礁やサンゴ礁外縁礁斜面のやや深場に生息。
【特徴】雄相は体側の背側はピンク色。胸鰭付近だけが黄色い。腹部は青色。眼から後方へ伸びるピンク色のラインは腹部を通り尾柄部あたりまで届く。雌相の体側には目立った模様は無い。尾鰭の中心部が黒色で、これが和名の由来である。本種の幼魚もブダイ科の幼魚によくある縦縞模様だが、鼻先や眼の虹彩が黄色であるところが特徴。幼魚の生息水深は30m前後とやや深い。
オグロブダイの写真はこれ1枚のみ。オグロブダイを初めて撮った。
2020年屋久島ツアーでのブダイ・フィーバーの1員である。
my新種という点では貴重な写真ではあるが、褒められた写真では決してない。(ハッキリ言えば”酷い”)
もっとフラッシュをしっかり当てられたら、もっと綺麗な体色のブダイのはず。力及ばず綺麗に撮れずオグロブダイには申し訳ない。
ただ、個人的にはこの写真”特筆すべき”点がある。
この写真の背景は明らかに「ブレ」ているが、オグロブダイはブレていない。
それは魚の動きと同じスピードでカメラも動かす所謂「流し撮り」。
モノにしたい技ではある。
因みに本種は「オグロ一族」の構成員。
オグロクロユリハゼの稿でも触れたが、名前の頭に「オグロ」が付く種は多い。
(オグロメジロザメ、オグロベラ、オグロエソ、オグロトラギス、オグロオトメエイなど)
データ詳細
撮影日
2020.10.17 #924
撮影ポイント
屋久島 一湊 お宮前
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「オグロブダイ 若魚」
最近の私の目は、本種のように”目立たない色合い”の5~10cm程の大きさの魚に焦点を合わせている(笑)
ちょっとした窪みや砂だまりに、何種類かのベラやブダイの幼魚や若魚がグループを作っていることが多い。
殆ど顧みられないジミーズばかりだが。
写真のこの個体も、まさにそんなシチュエーションの場所にいた。
撮った写真を確認すると、明らかにブダイであり、種を特定するキーは尾鰭にあることが分かる。
図鑑『ベラ&ブダイ』の和名検索で「オグロ・・・」を探すと、「オグロブダイ」が出てくる。
オグロブダイのページを開くと、雌相の色彩と良く似ている。特に尾鰭はドンピシャ!
掲載されている雌相の体長はおよそ20cmとある。
図鑑の幼魚の写真は体側に縦縞が数本。
体長は2.5cm程。
色彩やサイズから幼魚ではない。
幼魚の世代を卒業して、雌相へ至る途中の「若魚」というのがぴったりの個体だと思われる。
データ詳細
撮影日
2024.10.05 #1458
撮影ポイント
屋久島 一湊 タンク下
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)