ノコギリヨウジ
トゲウオ目ヨウジウオ科
2021.2.23:投稿
西伊豆にある海水浴場としても知られる浮島(ふとう)。その浮島のビーチポイントのドラゴンホールで8年ぶりに潜った。
ビーチからエントリしてロープ沿いに左へしばらく泳いだ先にドラゴンホールはある。そこは両脇を壁に挟まれた水路になっていて、底は砂地で大小の転石がある。水深は約5m程。結構長居(1時間越えのDiving)をしたが残圧も100以上、じっくりウミウシ三昧ができる場所。
8年前もここでノコギリヨウジの写真を撮った。さすがに別の個体だと思うが、今回もノコギリヨウジに出会った。出会ったと言うより、この日のバディM子さんが壁と砂地の間の少し窪んだガンガゼがあるところで何かを撮っていたので、近寄って教えて貰い自分も撮った。
ノコギリヨウジの分布域は南日本の太平洋側、伊豆諸島、小笠原諸島、琉球列島、山口県日本海沿岸など。
生息場所は10m以浅の岩礁やサンゴ礁の根の亀裂や穴。
ノコギリヨウジはクリーニングフィシュ。
写真のノコギリヨウジの尾鰭の横(写真では向かって左側)に透明な鰭が写っているが、これは臀鰭ではなく背鰭。要するに岩側(写真上)が腹部である。いわゆる仰向け状態。魚には時々見られる姿勢。
本種とよく似たヒバシヨウジとは、体側にある青色の縦線の太さが違う。ノコギリヨウジの方が線が細い。また尾鰭の模様が異なる。ノコギリヨウジの尾鰭は3つのオレンジ色の斑点があり、その模様がノルウェーの画家ムンクの代表的な作品「叫び」の顔に似ていると言われている(参考写真)
因みにヒバシヨウジの尾鰭には3個より多いオレンジ色の斑点が散在している。
ノコギリダイ・ノコギリハギ・ノコギリヨウジ、それぞれの何処が「ノコギリ」の由来なのだろう?
データ詳細
撮影日
2021.02.12 #955
撮影ポイント
浮島 ドラゴンホール
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)