ミヤコテングハギ
スズキ目ニザダイ科テングハギ属
2022.8.13:投稿
【分布域】南日本の太平洋岸、伊豆諸島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】潮通しの良いサンゴ礁域の礁斜面の比較的浅い水深に生息。
【特徴】雄の体色は暗色。雌は鼠色。雌雄共に尾柄部の骨質板が橙色。背鰭の軟条部外縁が白色で縁取られる。眼から吻の端へ湾曲した橙色~黄色のラインがある。雄の尾鰭の両端が糸状に伸長する。
「ミヤコテングハギ 雄」
本種はテングハギ属だが、前頭部に角のような突起は無い。
尾柄部の骨質板が鮮やかな橙色で、海の中ではよく目立つ。
雌雄共に顔には独特の湾曲したラインが入り個性的。
ミヤコテングハギの生息域が、潮通しの良いサンゴ礁外縁部のため、青い海を背景にして撮ることが出来る。また、本種の周りにはコガシラベラやカスミチョウチョウウオ(参考写真)など同じような生息域を持つ魚が写り込んでいる。
参考写真:2018.3. @Palau Blue Corner
図鑑には「雄の尾鰭は両端が長く伸びる」と書かれている。
この写真の個体のみがその特徴を有している。私が撮った他の雄の尾鰭は何故か伸長していない。
データ詳細
撮影日
2022.08.05 #1165
撮影ポイント
久米島 ウーマガイ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「ミヤコテングハギ 雌」
ミヤコテングハギは雌雄で体色にはっきりとした違いがある。
雌は雄のような暗色ではなく鼠色或いは灰色をしている。
ミヤコテングハギは葉状藻類を摂食する。
この雌の写真は沖縄本島で撮った。
沖縄では本種を食用として用いる。非常に美味で刺身や煮物などになるそうだ。
データ詳細
撮影日
2019.10.21 #843
撮影ポイント
沖縄本島 恩納村 裏山田
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)