コガシラベラ

スズキ目ベラ科ニシキベラ属

2021.9.16:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、小笠原諸島、琉球列島。
【生息域】岩礁域やサンゴ礁域に生息。礁外縁で普通に見ることができる。生息水深は浅い。
【特徴】雄相は頭部は青緑色で眼の後方と下方に2本のピンク色のラインがある。また鰓周辺は黄色斑紋(帯)がある。黄色斑紋の後方は地色が濃いピンク色でブルーの細かい横縞を持つ。派手で美しいが個体数は少ない。雌相は雄相と同じく頭部に2本のラインを持つ。胸鰭付近は黄色い。体側には細かい横縞を持ち体地色は青緑色に近い。尾鰭両葉は橙色。幼魚は体側中央と背面に幅の広い2本の黒色の縦帯を持つ。腹部や尾鰭周辺は橙色。



コガシラベラ 雄相

伊豆大島で「これは初見の模様・色彩の魚だっ!」と思い粘って撮ったのが下の参考写真。
その約2ヶ月後に東伊豆の北川で撮ったのが冒頭の写真。

伊豆大島の個体より北川の個体の方が体色が鮮やかで、より雄相らしい。

コガシラベラの幼魚や雌相は何年も前から知っていたが、雄相を伊豆大島で初めて認識した。
一度認識すると目に入ってくるようになる。
出来れば胸の黄色い斑紋がもっと幅広く明瞭な雄相を探して撮りたい。



参考写真:2021.9.5 @伊豆大島 王の浜

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.10.30 #1062

撮影ポイント

北川 カジカキ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

中央に写っているのはオキナワスズメダイ。

 

ここでは周りにいるコガシラベラの雌相に注目して欲しい。幼魚に似ているが横縞が現れている。
(改めて言うまでもないが、オキナワスズメダイを撮った写真を転用している)

 

ただ、冒頭の【特徴】に書いた雌相の特徴とは異なる。
雄相でも触れたが、図鑑『ベラ&ブダイ』に掲載されている「コガシラベラ雌相」と表記されている4枚の写真はそれぞれ全く違う。
雄相も同じく何種類かのタイプの写真が掲載されている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.09.20 #511

撮影ポイント

沖縄本島 万座 ドリームホール

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

コガシラベラ 幼魚

 

この幼魚は泳ぎ回っておらず撮りやすかった。
雄相や雌相に比べて、幼魚は判別するのも楽だ。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.11.03 #743

撮影ポイント

八丈島 ナズマド

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

コガシラベラの群れ

 

2012年初めて行った西表島での1本目。
ブリーフィングで「コガシラベラの群れ」を紹介された。そして青い海の礁外縁でのコガシラベラの群れは見応えがあった。
初めて聞く名前で”コガシラベラ”なのか”コガラシベラ”か覚えられなかったことが懐かしい。
写真を今改めてみると、群れには雄相も雌相も混じっている。当時は「雄相、雌相」など考えも及ばなかった。

 

参考写真:同じ時の1枚。
ややアップで撮った写真。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2012.05.04 #276

撮影ポイント

西表島 仲の御神島 東の根

使用機材

SONY Cyber-shot (DSC-WX1)

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