キツネベラ

スズキ目ベラ科タキベラ属

2021.8.8:追加再投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、八丈島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】成魚はサンゴ礁域や岩礁域の水深25m位で見られる。成魚はやや稀種。小笠原諸島では比較的観察機会が多い。
幼魚は内湾や浅い水深で、岩やサンゴの周りに単独で隠れている。伊豆でも見ることができる。
【特徴】成魚は本種が属すタキベラ属の中では大型で60m程にもなる。体色は鮮やかな赤色の個体が多いが、薄灰茶色の個体もいる。雌相は体後方に明瞭な黒色斑がある。雄相ではこの黒色斑が不明瞭となる。その一方で尾鰭付け根付近に小さな白色の斑点が現れる。
幼魚は頭部は黄色く腹部は白色。体側後方に黒色の幅の広い横帯が1本ある。
【識別ポイント】成魚はタキベラに似るが、タキベラには体側中央の背側に白色の斑紋が1つあるので識別できる。
幼魚はヒレグロベラの幼魚に似る。ヒレグロベラの幼魚は黒色の横帯が2本ある。腹鰭は黒色。これらの点で識別可能。




写真は「キツネベラの幼魚」
紛れもない”アイドル”
愛称は「黒パンツ」(「イチゴパンツ」の愛称を持つのはマンジュウイシモチ



参考写真:2012.11. @田子 弁天島
初めて出会ったキツネベラ 幼魚。
この時のことは昨日のことのように思い出せる。
みんなでキツネベラを取り囲んでフラッシュ攻め! まるで”アイドル”の記者会見さながら 笑

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2017.12.21 #663

撮影ポイント

伊豆海洋公園

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「親の顔が見てみたい!」 キツネベラ 成魚

 

この言葉の本来の意味や使い方は
「礼儀・作法が欠けていたり、常識の無い相手に対して、そんな躾けをした”親の顔が見てみたい”」という批判めいた意味合いで使われる。

 

私にはキツネベラ 幼魚に対して批判的な意図はまるでない。ただ単純に、幼魚を見ると親(成魚)の顔を見てみたい(写真を撮りたい)となるだけ。

 

図鑑でキツネベラの”親の顔”は知っていたが、実際に海の中では見たことがなかった。
2020.9. 小笠原の海で図鑑で見ていたキツネベラ成魚を見つけた!!!
突然の出現でフラッシュをFullで発光できなかった。
(この時のことが教訓?となり、Fun.Key を押す1つの動作でFull発光になるように設定した。これは大正解。失敗には教訓が一杯潜んでいる!)
この時の1枚が下の参考写真。
上手く発色していないが、成魚の顔はこの写真の方が良く分かる。

 

上の赤色の体色をしたキツネベラ、黒色の斑紋が明瞭に残っているところから雌相かなと思う。
「黒パンツ」の名残り。

 

この写真は八丈島のメインポイント・ナズマドで「さあ〜ウミウシを探そう」と皆んなで壁に取り付いた時のもの。
当然、目はマクロモード。 壁の下の暗い窪みに見覚えのある魚がいた、キツネベラの”お母さん”だ。
この時は距離が近すぎた。単焦点のマクロレンズを使っているので、全身をフレームに入れるには自分が離れて間隔を開けるしかない。間隔の取り方が不十分だった。

 

吻と尾鰭の先が欠けてしまったが、フラッシュを当てることはできた。
次に会えるのが何時になるかは分からないが、3度目の正直でバッチリな写真を目指す !!

  

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.07.31 #1024

撮影ポイント

八丈島 ナズマド

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

大人への階段を上り始めた キツネベラ。

 

眼を通り後方へ伸びる縦線が2本現れ始めている。
幼魚の時は白色の腹部には赤色のラインが入っている。
背(体長)もずいぶん伸びてきたキツネベラ。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.10.06 #835

撮影ポイント

屋久島 永田 観音

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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