ホムライロウミウシ

イロウミウシ科アデヤカイロウミウシ属

2024.1.28:投稿



【分布域】インド洋、西太平洋、中部太平洋。
【特徴】体地色は黄色。背面は通常赤色だが、黄色のものも見られる。赤色の領域には白色の細点と眼状斑が密に入る。ただし、背面中央部では少なくなる。外套膜の最外周から青色、紫色、黄色の線で縁取られる。触角は赤色で白色の細点が密に入る。また、褶葉前方に白色の縦線が入る。二次鰓も赤色で白色の斑紋が入る。30mmに達する。




「誤解の連発!!」

田子の白崎。
マサさん(インストラクター)のスレートに”ホムラ”の字が見えた。

「何ぃ~!ホムラ???」
私は一瞬「ホムラハゼ~~!!!」と早合点した。
(ホムラハゼはダイバー垂涎のハゼ。しかも稀種!)
これが第1の誤解である。

しかし。
冷静になると、マサさんや周りの仲間たちのテンションがそこまでMAXではない。
ここはウミウシ天国の白崎。
「もしや、ホムライロウミウシか~」
それはそれで相当嬉しい。
私にとっては初めての邂逅!

マサさんが指さす先を注視した。
「フムフム、そこだなぁ」
ピントを合わせたのは「炎色、焔色(ほむらいろ)」の場所。
これが第2の誤解である。

ところがそこは濃い臙脂色、深い赤色の海藻。
ん??
私の目にはホムライロのウミウシに見えたが、カメラの液晶画面では触角も二次鰓もない。
どうやら間違いだったと気付いた。

その2~3cm先に黄色い何かが。
太さは爪楊枝レベル。長さは5mm程。

”ホムラ”イロウミウシが黄色なのか??
疑問を感じながら、その黄色いゴミのようなものを撮った。



自宅へ戻ってウミウシ図鑑を数冊調べ、撮ってきた写真と見比べた。
背面の色も、外套膜の最外周の色も、斑点が並ぶ様も違う。
「マサさん、何か別のウミウシと間違った?? これ、ホムライロウミウシじゃないよ~」
これが第3の誤解であった。

間違っているのは私の方。
図鑑に掲載されている何枚かのホムライロウミウシの写真を注意深くチェックすると、黄色い背面の個体もいることが判明した。


赤色のホムライロウミウシを冒頭に掲載して、例外的?な個体として参考写真に黄色いホムライロウミウシを載せたかった。これが図鑑のあるべき姿。
不本意ではあるが、赤色のホムラに会っていないのでやむを得ない。。。





参考写真:同じ時の同じ個体。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2024.01.22 #1369

撮影ポイント

田子 白崎

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

コメント

※メールアドレスが公開されることはありません

CAPTCHA