ヒオドシベラ

スズキ目ベラ科タキベラ属

2022.11.23:投稿



【分布域】伊豆諸島、静岡県田子、高知県柏島(幼魚)、屋久島(幼魚)、琉球列島。
【生息域】岩礁域やサンゴ礁域の20m以深に単独で生息する。成魚はやや稀種。幼魚も数が少ない。幼魚はドロップオフのヤギ類の周辺で見られる。
【特徴】成魚の頭部を含め体前半部はオレンジ色~茶色で、後半部は白地に黒色の不規則な斑紋が散在する。前半部と後半部の境は斜めになる。幼魚は頭部から背鰭前端と腹鰭を結ぶ辺りまでが黄色~オレンジ色。吻は白色。体後半部は白地に茶色の不規則な斑紋が散在する。境界線は垂直。成魚と幼魚共に尾鰭上下部に暗色縦帯がある。




「ヒオドシベラ 幼魚~若魚」

2005年から13年振りに訪れた高知県柏島の海。
私のダイブ本数は2005年当時の2~30本から、2018年には700本台になっていた。


本種ヒオドシベラに初めて出会ったのは、その2018年。
ポイントはその後数々の貴重な出逢いを生んだ「民家下北北」。

写真の個体は幼魚から若魚への間頃かと思われる。

この時期のヒオドシベラは「汚くて嫌い」という声も聞こえた。笑
イチゴパンツ(マンジュウイシモチのニックネーム)の別カラーバージョンとして、可愛いと私は思う、、、。

この写真を撮った当時は「幼魚」だと思っていたが、実はこの個体は「若魚」に近いと思わせる正真正銘の「幼魚」との出逢いが、数年後に控えていた。


データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.06.16 #714

撮影ポイント

柏島 民家下北北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「ヒオドシベラ 幼魚」

 

2022年11月 柏島到着後の1本目。
勤崎のやや深場。
紫色のきれいなヤギ類を背景にして、小さな個体が2匹。
完璧な舞台装置に千両役者がスポットライトを浴びて浮かび上がる。

 

この背骨が透けて見える透明感溢れるチビのヒオドシベラ。「汚い」とは言わせない。笑

 

参考写真:同じ時の、上の写真の個体とは別個体。
大きさが極端に違った訳ではないが、こちらの方がややチビだった。
2匹共に背骨が透けて見えそうな透明感のある個体だった。

 

ヒオドシベラは「ひれを動かしているようには見えず、滑るように移動する本種独特の泳ぎ方と、幼魚は鮮やかな色彩、数も少なく珍しいため、ダイバーに人気のある種である」と図鑑に書かれている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.11.11 #1200

撮影ポイント

柏島 勤崎

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「ヒオドシベラ幼魚のペアー」

 

せっかく2匹いるのだから、同時に2匹を画角に入れて撮りたいと狙った。出来れば良い背景で。
期せずしてチビの方は正面顔に。
カメラを持つ手に思わず力が入ったのか、ややピン甘な1枚。

 

何度通っても新たな出逢いが待っている柏島の海!
夢中になって遊んでいる内に私のダイブ本数は、このヒオドシベラの幼魚に出会った海で1200本になった!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.11.11 #1200

撮影ポイント

柏島 勤崎

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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