ハクセンアカホシカクレエビ
テナガエビ科ホンカクレエビ属
2023.4.28:投稿
【分布域】千葉県館山から長崎県の五島列島までの日本の暖温帯域。
【生息環境】サンゴ礁域以外の水深30~60mに生息。スナイソギンチャクと共生している。
【特徴】体色は透明。赤色と白色の斑点が散在する。頭胸甲の後ろ寄りを1周するように細く白い線が走る。第3腹節の背中線が大きく盛り上がっているのも特徴。
「日本固有種・ハクセンアカホシカクレエビ」
『サンゴ礁のエビハンドブック』に本種はサンゴ礁には棲まないエビとして紹介されている。
また、日本固有種でもあるらしい。
名前の由来は、頭胸甲の後ろ寄りにある胴体をぐるりと回る1本の細い白線。
写真の個体がいたのは、大瀬崎湾内の24mほどの水深。
その一帯を支配するほどの美しく妖しいピンク色のスナイソギンチャクに付いていた。
この時は、本種と名前は良く似ているが別種のハクセンエビ狙いで行った”ついで”に、本種ハクセンアカホシカクレエビも撮った。
良い背景はどんな生物も映える!
本種ハクセンアカホシカクレエビはアカホシカクレエビやオドリカクレエビと生態が良く似ていると言われている。
データ詳細
撮影日
2017.01.27 #610
撮影ポイント
大瀬崎 湾内
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「スナイソギンチャクと共生」
こちらは田子の弁天島の深場。水深30m。
やはりこのエビはどこでも深い場所にいる。
ハクセンアカホシカクレエビが共生するスナイソギンチャクは「海底に咲く花」と図鑑『伊豆の海』に紹介されている。
「48本の太い触手を広げて花が咲いているように砂底にたたずんでいる」と書かれている。
「綺麗な花には毒がある」と昔からの言い伝え通り、スナイソギンチャクも刺胞毒が強く注意が必要。
また、色彩変異が非常に多い。
本種はそんなスナイソギンチャクと共生していて、近づいてきた魚に飛び乗ってクリーニングをする。
データ詳細
撮影日
2015.06.04 #492
撮影ポイント
田子 弁天島
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)