チョウハン

スズキ目チョウチョウウオ科

2021.1.25:投稿


一見チョウチョウウオに似ている。が、本種には本種の個性があるはず。

分布域は南日本の太平洋沿岸、八丈島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。


成魚は岩礁域で単独で、あるいはペアーで生息する。ただし、ハワイなどでは大きな群れを作ることがあるようだ。


形態の特徴としては、眼を通る黒色の帯に隣接して白色の帯がある。更に尾鰭基部にある黒色の斑紋から上方に斜めに伸びる帯と、もう一つ頭部白色帯の後方にも斜めの黒帯がある。体そのものは橙色から黄色。体側には薄い橙色の細い線が複数見られる。体側上方は黒ずんでいる。

チョウハンの幼魚は熱帯域では春から夏にかけて出現し、伊豆も夏期には見られるとのこと。是非とも会ってみたい。

チョウハンの存在はダイビング歴でのかなり早い段階で知っていた。写真も撮った。が、それは一応フレーム内に入れてシャッターを切ったというレベルでのもの。そこからの道のりは長かった。

数年前から八丈島へ定期的に通うようになった。八丈のメインポイント・ナズマドに「馬の背」という根がある。その根にあるアーチの手前の暗がりにチョウハンが居る。

「お前がそこにいるのは調べが付いているんだ!」状態で撮ったのがこの写真。笑


さて、チョウハンの個性だが、一番個性的なのはその和名ではないかと思う。

学名:Chaetodon lunula 「新月」の名を種小名に持っている。

英名:Raccoon butterflyfish (アライグマ)・Moon butterflyfish・Half-moon butterflyfish

和名はチョウハン。字解き?は「蝶斑」「長範」、あるいは「丁半」

チョウハンと聞いて何を連想するかは人それぞれ。

・「蝶斑」は言わずもがな。

・「丁半」は「丁(偶数)か半(奇数)か〜!」のサイコロ賭博。音としてはこれを連想する人も多いと思うが、可能性は極めて低い。

・「長範」は熊坂長範から。この人物源義経に関わる大盗賊。

チョウハンの眼を通る黒色の帯の後ろにある白色の帯を、長範が被る頭布に見立てているとの説。

さて、実際のところ和名を付けた人の心やいかに?

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.07.31 #891

撮影ポイント

八丈島 ナズマド

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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