ヤシャハゼ

スズキ目ハゼ科ネジリンボウ属

2024.5.15:投稿



【分布域】伊豆諸島、伊豆半島、紀伊半島、高知県、屋久島、琉球列島。
【生息域】サンゴ礁域の礁斜面に生息。生息水深は15〜55m.砂底や砂礫底で主にコトブキテッポウエビと共生している。巣穴の上でホバリングしているが危険を感じると巣穴に隠れる。
【特徴】第1背鰭の前方は長く伸長し黒色斑がある。体色の地色は白、そこに柿色の縦線が走る。頭部にも同じ柿色の大きな斑が4つある。雄の腹鰭の先端は黒くなる。体長は5cm程の小型種。





「夜叉ハゼ」

こんなにも美しいハゼの名前が何故「夜叉」なのか?
合点がいかない。。。

今を時めくAIがおっしゃるには、、、
”夜叉”とは
「古代インド神話に登場する鬼神。顔かたちが恐ろしく、性質が猛悪で、人を傷つけ人肉を食う悪鬼とされる。後に仏教に取り入れられ護法善神の一尊となり、仏法を守護する天龍八部衆の第三に数えられている」

本種の名前の由来を調べてみると
顔の色彩が夜叉(お面)のようだからとか。


今度、正面顔を撮ってみるしかない。



冒頭の写真と下の参考写真は同じ個体。
参考写真の方がやや上にホバリングしている。
本種はテッポウエビと共生しているが、エビの体は捉えきれていない。
僅かにテッポウエビの赤いヒゲだけが巣穴から覗いているのみ。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.10.15 #523

撮影ポイント

瀬底島 パンプキン

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

余り代わり映えのしない写真。

 

見どころは(笑)
背鰭の動き?!

 

参考写真:同じ時の同じ個体。
調子に乗って距離を詰め過ぎて、巣穴へ逃げ込みそう。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.10.19 #523

撮影ポイント

沖縄 瀬底島 パンプキン

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

この写真の個体は砂地に腹部を付けて、ホバリングしていなかった。
同じヤシャハゼでも用心深い個体や度胸のある?個体と様々。
フラッシュの光が届く距離まで近寄れるかどうか、美しい柿色が発色出来るかどうかがヤシャハゼ写真の成否のカギを握る。

 

 

「ネジリンボウ属」

 

ヤシャハゼはハゼ科のネジリンボウ属に入る。
日本の海では4種が確認されている。
ネジリンボウ
ヒレナガネジリンボウ
キツネメネジリンボウ
・ヤシャハゼ(本種)

 

こうしてみると本種だけ名前に”ネジリンボウ”が付かない。
また、色彩的にも他の3種は白地に黒色の斜めの帯。(ネジリンボウとヒレナガネジリンボウは頭部が黄色い)
本種ヤシャハゼは白地に柿色の斑紋と縦線が走る。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2014.03.05 #409

撮影ポイント

石垣島 大崎サンドガーデン

使用機材

Olympus XZ-1

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