ホシゾラワラエビ

ワラエビ科ムギワラエビ属

2021.3.4:投稿


本種ホシゾラワラエビ、私が持っている甲殻類の図鑑では「ムギワラエビ属の一種」という名前になっている。2000年が初版の図鑑では致し方ない。笑

分布域は奄美大島以南。生息域はサンゴ礁の礁斜面や洞窟などの比較的暗めの場所に生息するウミカラマツ類、イソバナ類、ヤギ類などの枝上に見られる。生息水深は15m以深。

頭胸甲の背面には白色線の三角形がある。体は赤褐色。はさみ脚、歩脚は頭胸甲のサイズに比して極めて長い。(この辺は近似種オルトマンワラエビとほぼ同じ。違いについては後述する)

名前は各脚に散在する淡黄色の小点を空に瞬く星々に見立ててであろう。生息場所が暗目であることも「夜空」の雰囲気を一層醸し出している。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.10.18 #927

撮影ポイント

屋久島 一湊 お宮前

使用機材

SONY Cyber-shot (DSC-WX1)

ホシゾラワラエビの特徴は、近似種オルトマンワラエビと対比することで鮮明にすることが出来るかと思う。

 

まず、分布域について。オルトマンワラエビは房総半島から鹿児島(九州以北) 本種は奄美大島以南、琉球列島。

 

下の参考写真はオルトマンワラエビ。
オルトマンワラエビには長節の末端に黒色で囲まれた白色の斑紋がある(黒○で示した部分) 本種ホシゾラワラエビにはそれが無い。これが最も明確な判別ポイントだと思う。

 

オルトマンには上記白色斑紋の先(腕節や前節)に小点がなく縦縞となる。一方ホシゾラワラエビでは淡黄色の小点が腕節や前節まで続く。

 

星や星空、夜空の名前がつく甲殻類を探してみた。
コホシカニダマシ、アカホシカニダマシ、アカホシカクレエビ、ニセアカホシカクレエビなどの有名どころ。私は会ったことがないがホシマンジュウガニ、ホシベニサンゴガニなどがいるようだ。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.10.18 #927

撮影ポイント

屋久島 一湊 お宮前

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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