ヤノダテハゼ

スズキ目ハゼ科ダテハゼ属

2023.6.25:投稿



【分布域】伊豆諸島、和歌山県、高知県、愛媛県、屋久島、琉球列島。
【生息域】内湾の湾口から中程。サンゴ礁域に生息。礁斜面など水深25~35mの礫混じりの砂底で主にコトブキテッポウエビと共生する。
【特徴】体色は白色で、頭部と体側に4赤褐色の横帯がある。尾鰭に縦長の炎形黄褐色斑がある。(尾鰭中央と上縁に橙色の域がある)





「矢野 維幾(やの これちか)さん」

学名:Amblyeleotris yanoi Aonuma et Yoshino,1996
和名:ヤノダテハゼ

学名にも和名にも「yanoi=ヤノ」がある。


いつも参考にさせて貰っている図鑑『日本のハゼ』。
監修・瀬能 宏
写真・矢野 維幾←←←この方の名前。

矢野さんは西表島でダイビング・サービスを経営、ガイドもされている。
海水域、淡水域、汽水域などの魚類を中心とした生態写真を撮影され、図鑑や雑誌へ多くの優れた写真を提供されている。また水中生物への造詣が深く各方面からの信頼を集めている方でもある。

ヤノダテハゼは、その矢野さんへの献名!

”矢野さん”などと親しげにお呼びしているが、お会いしたこともお話ししたことも1度もない。
しかしそんな私でも、随分前から”矢野さん”の存在は知っていた。
だから、このハゼの名前を聞いただけで、その辺のこと(献名)は容易に想像出来た。



今回(2023.6)の柏島ツアーで、ヤノダテハゼは私のメインターゲットだった。
そのため当然このハゼに関しては予備知識があった。

ヤノダテハゼ最大の特徴である尾鰭が砂から出ている写真を撮ること、共生するコトブキテッポウエビとのツーショットを撮ること。これが課題だった。



取り敢えず、冒頭の写真は共生エビのコトブキテッポウエビとのツーショットをモノに出来た。

特徴ある尾鰭と共生エビの両方をいっぺんに叶える1枚は撮れなかったが、生き物が相手。そう簡単に思うようにはいかない。
一歩一歩前進あるのみ!






参考写真:同じ時の同じポイントでの別個体。
取り敢えず尾鰭を捉えることは出来た。
ただ、残念ながら写真の個体の尾鰭は、図鑑掲載の個体の様に綺麗な状態の尾鰭ではなかった。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2023.06.19 #1291

撮影ポイント

柏島 後浜no.3.5

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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