ツルガチゴミノウミウシ

ヨツスジミノウミウシ科トモエミノウミウシ属

2022.2.2:投稿



【分布域】インド洋、西太平洋。
【特徴】体の地色は半透明の白色。背面は白色。背側突起は半透明で、内部の消化腺の色が透けて見える。消化腺の色は黄色から橙色や朱色で変異幅は小さい。突起の先端は黒色。触角は黒褐色で3枚の褶葉がある。口触手は青白い半透明で長い。30mmに達する。



田子のツルガチゴミノウミウシ!

上の写真と参考写真は何れも伊豆の田子で撮った。
色白と言うのか、図鑑で見るオレンジ色の個体に比べて随分と淡い色調だ。
背側突起そのものは半透明なので、消化腺の色が淡い色彩の個体だということになる。
消化腺の色は生まれながらのものなのか?食べた物に左右されるのか?


人間も食べた物によって顔色が左右されたりしたら、、、どうなのだろう?
ほうれん草を食べると緑色の、トマトを食べると真っ赤な顔色?!
白米や肉や魚に野菜や豆腐、満遍なく食べるとどんな顔色になるのか。
想像するだけでも気持ち悪い。



ツルガチゴミノウミウシは他のウミウシの卵を食べることで有名なウミウシ!

ネット上には鮮やかなオレンジ色の本種が、乳白色の卵塊を食べ散らかしている写真が見られる。
ということは、食した物の色に消化腺の色が影響されるという説はマチガイか?
消化腺の色に食べた物の色が反映されるまでには時差があるのか????


この疑問の答えをご存知の方、ご一報ください 笑(他力本願!)



参考写真:2015.2.26 @田子 沖の島


データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2014.08.01 #435

撮影ポイント

田子 弁天島

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

和歌山県 串本のツルガチゴミノウミウシ!

 

本種の学名:Favorinus Tsuruganus

 

学名にもある「ツルガ」は、福井県敦賀市に由来しているとのこと。
ツルガに続くチゴは「稚児」だろうか?

 

敦賀市には気比神宮(けひじんぐう)があり、その鳥居は「日本三大鳥居」と称されている。
・奈良県春日大社 一ノ鳥居
・広島県厳島神社 大鳥居
・福井県気比神宮 大鳥居

 

気比神宮の大鳥居には左右の主柱の前後に稚児柱(ちごばしら=控柱のこと)を持つことが特徴でもある。
この稚児柱の形状が、本種の触角の形状に似ている。
稚児柱を持つ鳥居は日本各地方の他の神社にも見られる。

 

恐らくこのウミウシは敦賀と何らかの縁があり、学名にも和名にもその名が付けられているのだろう。
そして、本種の特徴的な触角の形が「稚児柱」と似ているので「ツルガチゴミノウミウシ」となったのではないかと思う。
稚児柱は気比神宮のものとは限らないかもしれない。

 

私的な仮説の域は出ないが「当たらずとも遠からず」と思っている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.01.29 #1094

撮影ポイント

和歌山県 串本 双島沖2の根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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