ツマジロモンガラ

フグ目モンガラカワハギ科

2021.12.10

【分布域】南日本の太平洋岸、伊豆・小笠原諸島、琉球列島。
【生息域】岩礁やサンゴ礁域に生息。50m以浅を単独で行動している。
【特徴】体色は全身焦げ茶色の時もあれば、頭部が白くなる場合など色彩変化が豊富である。体は扁平していて長卵形。尾鰭の後端と上下縁は白色。第2背鰭後方の下辺りから尾柄部までの体側には多数の粒状突起が縦列している。



名前の由来は尾鰭の各縁が白色であること。至ってシンプル。
図鑑には「モンガラカワハギ科の中で最も普通に見られる」と書かれている。
体の色彩も地味。普通中の普通種。

私自身これまで、このちょくちょく見かける魚ときちんと向き合って来なかった。しかし、こうした地味な普通種こそ丁寧に扱うのが、この図鑑の”個性”?のはずであり、出発点である。



データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.11.28 #1076

撮影ポイント

柏島 民家下北北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

ツマジロモンガラ 幼魚

 

大人のツマジロモンガラの体側にはこれだけ広範囲な白色の域はない。幼魚は眼から下の腹部は純白で初々しい。
縦帯の焦げ茶色がだんだん体側全体を染めていくのだろうか?

 

本種の幼魚には2つの型がある。
写真のような色彩の幼魚と、全身が淡い薄茶色の幼魚がいる。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2014.11.02 #456

撮影ポイント

屋久島 一湊 タンク下

使用機材

Olympus XZ-2

この個体、吻から腹部膜状部に掛けてが水色。
眼から胸鰭基底へ向けて淡黄色のラインが走っている。

 

んん?ツマジロモンガラじゃないのか?
遠くからこの個体を見た時違和感も持った。初めて見る色彩だった。

 

最初、この個体を目にした時の私との距離感は下の参考写真。
いったい誰なのか?それを確認するためにも写真にその姿を収めたかった。
間合いを詰めて撮ったのが上の写真。

 

結果は様々な特徴から判断して本種ツマジロモンガラだった。
図鑑にはこの個体に見られるような、眼から胸鰭基底へ至るラインを持つ個体の写真が何枚か掲載されている。
ツマジロモンガラは体側の色彩に関してバリエーションが豊富なようだ。

 

どんな場合にラインが現れるのか?腹部膜状部に色の変化が起こるのか?
現状では全く謎である。
その謎が解明され次第、追記する予定。

 

地味で普通種であるツマジロモンガラ。
しかし、好奇心を持って見れば何気に奥深い。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.06.12 #1011

撮影ポイント

柏島 後浜no.1.5

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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