テルメアジ

スズキ目アジ科

2022.2.3:投稿



【分布域】宮崎県、和歌山県:中・西部太平洋。
【生息域】沿岸域に生息。
【特徴】体色は銀色。体側中央よりやや上方に黄金色の縦のラインが走る。眼が大きい。体長は20㎝程。昼間は大きな群れを作る。
【識別ポイント】同じアジ科メアジ属のメアジと良く似ている。本種テルメアジの側線は体前方で急激に曲がりゼイゴへと続く。メアジの側線はなだらかに曲がる。(”ゼイゴ”とはアジ科の魚の尾鰭の前方側面にある連続した棘のような鱗のこと)
シマアジにも良く似ているが、こちらの黄色ラインは体側中央にある。テルメアジのラインは中央よりやや上を走る。



「新種記載!」

宮崎県門川湾で定置網漁師から「珍しい魚がいた」として標本が研究者に提供された。
2011年に日本初記録種として新種記載され、「テルメアジ」と和名が付けられた。

名前の由来は、体側を走る黄色のラインが黄金色にひかり輝くところから輝目鯵(テルメアジ)となったそうだ。


参考写真:同じ時の同じ個体の写真。
テルメアジはアカヒメジの群れの中に2匹が混じって泳いでいた。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.01.28 #1093

撮影ポイント

和歌山県 須江 内浦ビーチ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「ブリーフィングは良く聞こう!!!」

 

和歌山県にある須江・内浦ビーチは冬期限定のスーパーポイント。
1年振りに訪れた内浦ビーチ。
朝からワクワクしていた。

 

この日の2本目のエキジット直前にインストラクターのミカちゃんがアカヒメジの群れを指差して「撮って!」と言っている。
私には何を撮れと言われているのか皆目分からない。「どれ?なに?」
私が首を捻っている間に、群れは去っていく。

 

やや苛立ち気味のミカちゃんに群れの近くまで強制連行された。「何でも良いから撮ってください!」とスレートには書かれている。

 

素直な私は、訳が分からないままに4~5回シャッターを切った。
それがこれらの写真。黒丸で囲んだ中が本種テルメアジ。周りの魚はアカヒメジ。

 

闇雲に撮ったがテルメアジが写ってはいる。ミカちゃんの指示は正しかった。

 

陸に上がって、やっと理解した。

 

朝のブリーフィングで「アカヒメジの群れの中に”テルメアジ”が混じって泳いでいます。体高が高いから区別できます」と確かに説明された。聞いた記憶は残っていた。しかし、あの時あの場所では結び付かなかった。はぁ〜。
私にとってはmy新種。大事な説明のはず。何をボーっと聞いていたのだろう!(チコちゃんに𠮟られる!!・ミカちゃんに𠮟られる!)

 

この後の3本目。
しっかり認識して撮ったのが冒頭の写真。
やはり闇雲に撮った写真と狙って撮った写真では自ずと違って来る。

 

だ・か・ら。
ブリーフィングはしっかり聞かないと!!!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.01.28 #1092

撮影ポイント

和歌山県 須江 内浦ビーチ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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