2022.1.27：投稿

【分布域】南日本の太平洋岸、八丈島、屋久島、琉球列島。
【生息域】岩礁域やサンゴ礁域に生息。礁池などの浅所で多く見られる。ヘビガイ類が作った小さな穴に棲む。
【特徴】腹部は白色で、体側には小黒斑が並んで出来た縦帯がある。全体の色合いは周囲の状況で変化する。




「肉食系」

他の魚のひれや皮の一部をかじり取って食べる肉食系の魚。
捕食のために活発に泳ぐ。ハナダイやベラなどの群れに混じって泳いでいるのを多く見ることが出来る。

ハナダイと泳ぐ時は体色がオレンジ色っぽくなり、ベラなどと混泳中は緑色が濃くなる。

「在宅中のテンクロスジギンポ」

今のご時勢でも、本種の職業（食性）柄、在宅でのリモートワークは不可能かと思う。

全身を出して泳いでいる姿よりも、穴の中から頭だけを出している姿を見る方が圧倒的に多い。

「ニッコリ笑顔」

口角を上げてニッコリ笑っているような顔からは、他人（魚）のひれや皮膚をかじり取って生きているとは、およそ想像が付かない。

参考写真：2018.11.24　＠石垣島　名蔵湾　マッシュルームⅡ
見ている人まで”笑顔”にさせてしまいそうなテンクロスジギンポ！

「大寒」

この写真を撮ったのは1月20日、丁度「大寒」の日だった。水温は14℃。

自分が寒かったせいか？
写真のテンクロスジギンポ「布団から出たくないよ～」と言っているように見えた。

「大寒」が過ぎれば、”三寒四温”少しずつ春の足音が聞こえて来るはず！！