タテスジハタ

スズキ目ハタ科ハタ亜科

2024.7.17:再投稿




2024年の久米島ツアーで、ず~っと待ていた”その時”がめぐって来た。
”その時”とは、本種の幼魚に再会する時。
写真と文は最後尾に。





2023.3.16:投稿



【分布域】小笠原諸島、琉球列島:台湾、インド・西太平洋。
【生息域】サンゴ礁域に生息。成魚はサンゴ礁外縁の斜面やドロップオフの側面を単独で活発に遊泳している。
【特徴】成魚は体側中央に多数の茶色横帯があり、体側中央に四角い白色の域があり尾柄部も白い。色彩をよく変化させる。頭部にはアイマスクをしているような眼を通る帯がある。尾柄部に1黒色斑がある。幼魚の体色は淡い青紫色や橙色、灰色など変異が多いが胸鰭、腹鰭を除く鰭は朱色。







「タテスジハタ 成魚」

パラオのブルーコーナーで見かけない魚を見つけて、やや引き返して撮った。
自分が今迄に撮ったことのある魚の模様は一応覚えている。

撮った記憶はないが、図鑑では見かけたような。。。
なんだったっけ???
ハタ科だと見当を付けて調べると。

なんと! ”あの”タテスジハタの成魚だった。


”あの”タテスジハタとは本種の幼魚のことである。
まるでハナゴイのような魚!(恐らく擬態している)


唐突ではあるが、、、
私の持論では「感情が動いた時のことは記憶に残る」。
まさにタテスジハタの幼魚については、大いに感情が動いた。
大揺れ、震度7位に感情が揺れた!


どう揺れたのか?
悔しくて悔しくて。もう~ホントに悔しかった。
滅多にないチャンスを棒に振るなんて、自分は大バカ者。バカばか馬鹿!と。


それは、前回訪れたパラオのジャーマンチャネルの砂地。
見たい見たい(撮りたい撮りたい)と思っていたタテスジハタ幼魚の突然の登場。
今も鮮明にその時のシーンが蘇る。

どれだけ編集で弄ってもどうにもならない「ド・ピンボケ写真」。
その後、この時の無念を晴らすチャンスは1度も訪れていない。


タテスジハタ成魚の写真を撮って、またまたあの時の悔しさが募って来た。笑


私も一応プライドがゼロではない。
その「ド・ピンボケ写真」を掲載するかどうか迷ったが。。。
恥を忍んで掲載することに。
きっとリベンジ出来る日が来ることを信じて!!!


参考写真:2020.3.21 @パラオ ジャーマンチャネル



蛇足ではあるが、どうしてこの魚が”タテスジ”ハタなのかは不明。
ある図鑑には頭部の帯を「アイマスク」と表現している。
面白い表現と思いそのまま【特徴】で使った。
そのマスクの縁が青色の”タテスジ”にも見える。
他にはこの魚に”タテスジ”は見当たらない。。。。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2023.03.06 #1243

撮影ポイント

Palau Blue Corner

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

信じていれば”その時”はやって来るらしい!

 

久米島ツアーの2日目の午後一。
現地ガイドの成田さんによるブリーフィングが船の上で始まった。
ポイント名はトンバラザシ。
そこで紹介される生き物の「いの一番」として成田さんの口から出たのは「タテスジハタの幼魚」

 

正直、我が耳を疑った!
思ってもみなかったタテスジハタの幼魚の名前。

 

突然リベンジ出来るチャンスが訪れた。
「今度こそ!」とテンションは急上昇。
そんな自分に「入れ込み過ぎるな!冷静に!」と自分のはやる心にブレーキを掛けた。

 

海の中で見たタテスジハタ幼魚の体は写真よりもっと濃い青紫色をしていた。
深紅の鰭と相まって美しく妖艶でさえあった。

 

この出会いをくれた成田さんと、久米島の海に感謝!

 

参考写真:同じ時の同じ個体。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2024.07.13 #1426

撮影ポイント

久米島 トンバラザシ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

コメント

※メールアドレスが公開されることはありません

CAPTCHA