タイワンタマガシラ
スズキ目イトヨリダイ科
2024.4.14:投稿
【分布域】和歌山県串本、愛媛県愛南町、高知県以布利、沖縄県尖閣諸島:台湾、南シナ海、インド-西太平洋。
【生息域】サンゴ礁に近い砂底や泥底に生息。
【特徴】体色は茶褐色。主鰓蓋に明瞭な白色の横帯がある。また、眼の前方も白色域となる。各鰭と尾柄部は黄色。体長は約16cm。
宮崎県日南の海。
陸の天気は雨。
4月初旬だがやや肌寒さが残る気候だった。
日南の海の中、それは初めて見る景色だった。
どの岩肌にも隙間なくカラフルなソフトコーラルがびっしりと覆っている。
「人の経験・能力とAI」
潜降すると海の中は昼前とは思えない暗さだった。
今回の引率インストラクター・マサさんが暗い海の中で私に「見たことない魚がいるよ」(以心伝心で)と教えてくれている。
指差す先を見ると、???。
”その魚” 私にはチョウチョウウオに見えた。
が、マサさんがチョウチョウウオを教えるはずがない!
撮り逃がすまいと1回2回とシャッターを切った。
その後も狙いながら凝視すると、確かに”その魚”はチョウチョウウオではない。
見たことがない魚だ。
何者だろう。
船に上がって
私「あの魚何?」
マサさんは「タマガシラ系じゃないかと思うよ」と。
あの暗い海の中で「見かけない魚」を発見、識別して紹介する能力!
それは一体何だろう!
長いインストラクターとしての経験だろうか?
センスなのだろうか?
初めて見る魚=my新種である。
早くその名前が知りたい。
宮崎ツアーの最終日、現地ショップのオーナー&インストラクター&船長・田中さんに会う機会があった。
もしかしたら地元では見る魚で、知っている可能性もある。
ログ用紙にサインを頂きつつ、本種の写真を見せて聞いてみた。
答えは「見たことないですねぇ」
「ちょっと良いですか?」と言ってiPadの本種の写真を写メした。
その後。
我々一行は青島周辺でお土産など買い物をして1時間程して戻ると。。。
田中さんが「さっきの魚、タイワンタマガシラでした」
「Google レンズで調べたら出てきました」
因みに本種タイワンタマガシラは日本では稀種だそうだ。
手元にある紙媒体の図鑑にはどれにも掲載されていない。
”人&AI の合わせ技”
忘れられない魚になった!
タイワンタマガシラ!
データ詳細
撮影日
2024.04.06 #1388
撮影ポイント
宮崎県 日南 レインボーバレー
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)