スミツキカノコ

キンメダイ目イットウダイ科

2021.2.13:投稿

スミツキカノコはなかなか良い奴だと思う。

何処ら辺が良い奴なのかと言うと、先ず世話を焼かせない。苦労をかけない。

往々にして、イットウダイ科の魚達は面倒くさい奴が揃っている。

どういう面倒を掛け苦労を掛けるのか?

それは甚だ判別が面倒で種を同定するのに苦労をかけられる。

そこへ行くとスミツキカノコは一発で本種と判明する。海の中でさえ!

手前勝手な話はこの辺で終了。

分布域は、高知県以南の南日本の太平洋岸、八丈島、屋久島、小笠原諸島、琉球列島。

潮通しの良い岩礁域の亀裂や窪みなど暗がりに生息。イットウダイ科の他の種と一緒に群れていることが多い。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.10.06 #836

撮影ポイント

屋久島 一湊 お宮前

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

前述した通り、特徴は極めて明快。
赤色の体の多いイットウダイ科の中にあって、輝くような黄色い体をしていることでよく目立つ。
さらに3か所の黒色の斑紋も分かりやすい。第2背鰭の基底部、臀鰭の基底部、そして尾鰭の根本中央。
ついでに胸鰭の付け根も黒色ではある。

 

そしてもう一点は、ウケグチイットウダイなど下顎が上顎より出ている種が多い中、本種は上顎の方が下顎より出ているのも特徴と言えよう。

 

この写真には個人的に嬉しいことが2つ隠されている。
1.全開とは言えないが、赤色の背鰭が写っていること。私が良く訪れるサイトに「スミツキカノコの写真(海中)はどれもこれも背鰭を閉じている」と書かれている。(釣り上げた後、人為的に鰭類を開いた写真は別問題)
確かに画像を検索すると閉じている場合がほとんど。スミツキカノコはあまり背鰭を開かないのだろうか?
大き目で綺麗な腹鰭もしっかり開いて写っている。
2.写真の左に、期せずしてスミツキカノコの正面顔が写っていること。やや斜めからだが、正面はこんな顔だったのか。
なかなか狙って撮れるものではない。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.10.06 #836

撮影ポイント

屋久島 一湊 お宮前

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

この写真は2012年のもの。「なんか見かけない模様の魚だぞ!」と思って撮った、初のスミツキカノコ。

 

写真でも分かる通り、開けた明るい場所にいた。イットウダイ科の別の種(ウケグチイットウダイか?ちょっと判別不能)と「冒険」にでも出かけているところだろうか?

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2012.11.03 #313

撮影ポイント

石垣島 インディアンの塔

使用機材

Olympus XZ-1

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