スケロクウミタケハゼ
スズキ目ハゼ科ウミショウブ属
2021.2.8:投稿
本種は伊豆の海でも比較的普通に会うことが出来る。
トゲトサカ類の幹に着生している。宿主のトゲトサカ類の生息水深は10m〜40mであることから、スケロクウミタケハゼの水深もほぼそれと同じ水深での生息域となる。
分布域は南日本の太平洋側沿岸、伊豆諸島、琉球列島など。
トゲトサカ類を注意深く観察すると見付けられる可能性大。
動きは速い。他のハゼ類にも言えることだが、ハゼ類がシュッと動いてくれると「おっ、何か居る」と見つけ易いと思うがどうだろうか。
写真の個体は比較的赤味が強いが、宿主によっては白色の個体もいる(下の参考写真)
データ詳細
撮影日
2018.10.18 #737
撮影ポイント
井田
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
スケロクウミタケハゼの特徴は、眼の縁から口先にかけて伸びる赤色のライン(参考写真)、大きな頭、体も頭も高さがあることが挙げられる。緑色の眼はチャームポイント。
スケロクウミタケハゼの名前も気になるところ。
スケロクと聞けば「助六」が思い浮かぶ。本種の名前の由来はやはり歌舞伎の「助六」から来ているらしい(お寿司の「助六」も歌舞伎から)
助六は歌舞伎の人気演目「助六由縁江戸桜」の登場人物の名前。江戸の男の「粋」を体現しているとか。
大きな和傘を掲げ高下駄を鳴らして花道から登場する。黒い着物に赤の襦袢?紫色の鉢巻姿、揚巻ら花魁達から渡される長煙管。
このハゼのどこが助六に通じるのか皆目分からない。
助六の顔には同じ歌舞伎の「暫」などのように隈取は無い。このハゼの口元の赤色のラインも理由にはならない。
昔は、顔が大きい方が舞台映えすると役者にとっての人気の要因になったらしい。今の小顔人気とは真逆だが。
強いて言えば、スケロクウミタケハゼの頭?顔?の大きいところが「助六」に通じるのか?この説も全く自信は無い。
データ詳細
撮影日
2019.06.23 #814
撮影ポイント
柏島 民家下北
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)