スケロクウミタケハゼ

スズキ目ハゼ科ウミショウブ属

2025.1.28:再投稿



”素敵な舞台”に立つスケロクウミタケハゼ。
最後尾に掲載。





2021.2.8:投稿


本種は伊豆の海でも比較的普通に会うことが出来る。

トゲトサカ類の幹に着生している。宿主のトゲトサカ類の生息水深は10m〜40mであることから、スケロクウミタケハゼの水深もほぼそれと同じ水深での生息域となる。


分布域は南日本の太平洋側沿岸、伊豆諸島、琉球列島など。

トゲトサカ類を注意深く観察すると見付けられる可能性大。

動きは速い。他のハゼ類にも言えることだが、ハゼ類がシュッと動いてくれると「おっ、何か居る」と見つけ易いと思うがどうだろうか。


写真の個体は比較的赤味が強いが、宿主によっては白色の個体もいる(下の参考写真)

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.10.18 #737

撮影ポイント

井田

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

スケロクウミタケハゼの特徴は、眼の縁から口先にかけて伸びる赤色のライン(参考写真)、大きな頭、体も頭も高さがあることが挙げられる。緑色の眼はチャームポイント。

 

スケロクウミタケハゼの名前も気になるところ。
スケロクと聞けば「助六」が思い浮かぶ。本種の名前の由来はやはり歌舞伎の「助六」から来ているらしい(お寿司の「助六」も歌舞伎から)

 

助六は歌舞伎の人気演目「助六由縁江戸桜」の登場人物の名前。江戸の男の「粋」を体現しているとか。
大きな和傘を掲げ高下駄を鳴らして花道から登場する。黒い着物に赤の襦袢?紫色の鉢巻姿、揚巻ら花魁達から渡される長煙管。

 

このハゼのどこが助六に通じるのか皆目分からない。
助六の顔には同じ歌舞伎の「暫」などのように隈取は無い。このハゼの口元の赤色のラインも理由にはならない。
昔は、顔が大きい方が舞台映えすると役者にとっての人気の要因になったらしい。今の小顔人気とは真逆だが。
強いて言えば、スケロクウミタケハゼの頭?顔?の大きいところが歌舞伎役者→「助六」に通じるのかな?!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.06.23 #814

撮影ポイント

柏島 民家下北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「華やかな舞台」

 

スケロクウミタケハゼ!
前回投稿で”スケロク”の名の由来を、頭部・顔が大きいことから、その特徴が頭や顔が大きいほど舞台映えする「歌舞伎役者」になぞらえてのことではないかとの説を書いた。

 

その説からすると、、、
この写真の個体、何とも華やかな舞台に立つ”千両役者”といったところ。

 

参考写真:同じ時の別個体。
同じ舞台(トゲトサカ)ではあるが幹の部分にいた。
こちらの個体は、何の装飾もない”舞台のそで”にいる”大部屋の役者”だろうか。。。

 

そんな妄想をかき立てる、スケロクウミタケハゼ達だった(笑)

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2024.12.29 #1486

撮影ポイント

伊豆海洋公園

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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