シロタエミノウミウシ属の1種(不明種)

ヒダミノウミウシ科シロタエミノウミウシ属

2023.7.11:投稿



【分布域】・・・・・
【特徴】体は半透明で、背面は少し青みがかった白色の細点が散在する。背面突起の付け根辺りはやや黄色みを帯びた乳白色で、そこから先は白色。先端より少し下には淡い黄色の輪が1つある。触角は半分より下が透明な上に赤茶色で覆ったような色彩。半分より上は背面と同じような少し青みがかった白色の細点が密に覆っている。口触手は触角上部と同じ色彩。




「膨大な数のシロタエミノウミウシ属の仲間たち」

このウミウシを撮った日のログ付けの際には「シロタエミノウミウシ属の1種64」だろうということで落ち着いた。

しかし図鑑『ウミウシ1260種』で「シロタエミノウミウシ属の1種64」の項をつぶさに読み込むと、どうも冒頭の写真の個体とは特徴が違う。
このウミウシの項には「体は黄色みを帯びた半透明で背面は黄色」と書かれている。
冒頭の写真の個体は決して黄色くは見えない。

図鑑をあれこれ捲るが、ドンピシャな種はいない。
もちろんその他の図鑑も当たってはみたが該当する種が見つからない。


そこで。
例によって、研究者や専門家が集うFBのグループに投げかけてみた。
すると図鑑『ウミウシ1260種』の著者から答えを頂いた(本当に有難いシステム)
「シロタエミノウミウシ属の1種。不明種ですね」と。


今回改めて肝に銘じた。
特徴に矛盾があっても、他のウミウシの中ではこの種に近いから「○○だ」と特定すべきではないと。
もちろん変異が多い種もあって、変異内なのか?別種なのか?の判断は難しい。


それにしても「シロタエミノウミウシ属」どれだけの数の種がいるのだろう?!
個別の名前を持つ種。シロタエウミウシ属の1種○○とされる種。図鑑には64まで掲載している。



名前のない「不明種」の段階ならば、ここで扱うのは不適切では??とも悩んだが、”ありのまま”で掲載することとした。

因みに、触角の下辺りには「ウミウシの眼」(黒色の点)がしっかりと写っている。


データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.02.12 #954

撮影ポイント

浮島 カジカ根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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