シコンハタタテハゼ
スズキ目ハゼ科ハタタテハゼ属
2022.1.1:投稿
【分布域】小笠原諸島、高知県柏島、屋久島、奄美大島、琉球列島:中・西部太平洋。
【生息域】サンゴ礁域に生息。礁斜面の転石交じりの砂底に巣を作り、その上でホバリングしている。生息水深は40m以深。
【特徴】体前部は濃紫色で後方へ行くに従って、薄い紫色に変わる。頭部は黄色。尾鰭は極薄い黄色。
警戒心が強く危険を感じると巣穴へ入ってしまう。ペアーでホバリングしているところも見られる。稀種。
新年明けましておめでとうございます。
2022年の冒頭を飾るのは「シコンハタタテハゼ」
稀種でもあり、生息水深も深く、なかなか会うことは叶わない。
しかし、その姿を一目見れば気品と美しさを兼ね備えた「シコンハタタテハゼ」の虜になること間違いなし!笑
写真は小笠原のシコンハタタテハゼ!
各鰭も全開で、今迄に見てきた本種の中でも特に美しい個体だった。
シコンハタタテハゼの各鰭は細部に至るまでデザインされている。
初めて見た完全に開いた臀鰭は、何層かの色で彩られていた。
本種が属す「ハタタテハゼ属」の中で日本で見られるのは以下の3種。
・ハタタテハゼ(簡易投稿)
・アケボノハゼ
・シコンハタタテハゼ
3種しかいないが「ハタタテハゼ御三家」と呼ぶとか。何故かそれも頷ける。笑
データ詳細
撮影日
2022.09.16 #1038
撮影ポイント
小笠原諸島 人丸島 猫に小判根
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
パラオ・マクロ穴のシコンハタタテハゼ
パラオでもメインのポイント「ブルーコーナー」。
水深34~5m。ドロップオフの壁に畳1~2畳の穴がある。
そこは礫混じりの砂底で本種シコンハタタテハゼをはじめ、アケボノハゼやニチリンダテハゼが棲んでいる。
しかも、ペアーでいるところが見られるのだから贅沢極まりない。
参考写真:2019.3.23 @パラオ ブルーコーナー
上の写真の翌日。
どうやらこの年は連日マクロ穴へ通ったようだ。笑
データ詳細
撮影日
2019.03.22 #773
撮影ポイント
Palau Blue Corner
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
せつこ
2023.10.30
10:52
田中宏幸さま!
コメント頂いたことに気付かずお返事遅くなりました🙇♀️
学名変更知りませんでした。
今年のタイミングでの変更はどうゆう理由なんでしょう?
いずれにしても、シコンハタタテハゼは本当に美しいハゼで大好きです。
コメント有難うございました。
田中宏幸
2023.10.24
22:38
シコンハタタテハゼ、いつ見ても良いですね。
いったい海底ではどう見えるのでしょう。
さて、今年学名変更となりましたね。
ご存じの事とおもいますがこの魚には
Nemateleotris lavandula
の学名が与えられました。