セトミノカサゴ

スズキ目フサカサゴ科

2022.2.1:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、兵庫県~九州西岸の日本海・東シナ海沿岸。
【生息域】岩礁やサンゴ礁の比較的浅い水深の砂泥底に生息する。
【特徴】フサカサゴ科の中には胸鰭が大きな本種と似た種が幾つかいるが、模様がそれぞれ異なる。尾鰭両端は糸状に伸長する(特に上端)背鰭に強い毒を持つ。



「お願い~威嚇してぇ~」

断っておくが、相手が人間であれ動物であれ、勿論魚でも威嚇されれば、普通に”怖い”と感じる普通の感性を持ってはいる。だが、ことフサカサゴ科の魚に関しては、どうしても威嚇して貰いたい。笑

セトミノカサゴは胸鰭の裏側に鮮やかな青色の模様を持つ。

捕食者を驚かせたり、獲物を追い詰める時など相手を威嚇する際に、胸鰭を翻してこの模様を相手に見せつける。こうした行動は他のミノカサゴ類にも見られる。


写真を撮るなら是非とも、胸鰭裏側の綺麗な青色の模様を撮りたい!

ただ、ダイバーに対して胸鰭を翻した時は、セトミノカサゴが逃走を開始する合図でもある。
一瞬の”勝負の時”である。


参考写真:同じ時の同じ個体の写真。
上は数枚撮った写真の中で一番派手に裏側模様が出ている1枚。
伸長した尾鰭の写った1枚が参考写真。(補足写真)

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.01.28 #1091

撮影ポイント

和歌山県 須江 内浦ビーチ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

セトミノカサゴは夜行性。昼間は砂を被って眠っていることが多い。

 

私が出会った時は広い砂地で、体を全て出してポツンと単体でいた。
写真は出会って直ぐの写真。まだ胸鰭を翻していない。

 

口端にはまるでヒメジ科の魚のような「ひげ」がある。これは図鑑によると「涙骨の葉状皮弁」。本種は小魚や底生の無脊椎動物を捕食する。砂中の獲物を探す時に使われるのだろうか。

 

本種が属するセトミノカサゴ属は一属一種。

 

セトミノカサゴは食用としては用いられない。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.01.28 #1091

撮影ポイント

和歌山県 須江 内浦ビーチ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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