サラサハゼ
スズキ目ハゼ科サラサハゼ属
2023.9.16:投稿
【分布域】伊豆半島、八丈島、小笠原諸島、和歌山県、高知県柏島、屋久島、琉球列島。
【生息域】サンゴ礁域の水深の浅い礁池や礁原に生息する。砂礫底や内湾の砂泥底で単独あるいはペアーで水底から数センチ離れて遊泳している。幼魚は汽水域でも見られる。
【特徴】第1背鰭は三角形。この三角形の中央部に黒斑点、鰓、尾鰭にも小黒斑点がある。頬には水色の縦線が数本走る。体側には数本の帯がある。体長は10cm位。
「更紗」
名前の一部に「更紗・サラサ」を持つ生物(魚類、甲殻類、ウミウシなど)は多い。
インドを起源に持つ更紗文様が、名前の由来であろう。
更紗は木綿地を多色で染めた布で、十字に交差する線の紋様が特徴的。
インド更紗、ジャワ更紗、ペルシャ更紗などそれぞれに特徴が異なるが、何れも日本にとっては渡来品、異国の香りがする品。
本種サラサハゼは、まさに「更紗」の特徴でもある縦横の線が体側に見られる。
背鰭や尾鰭に黒斑点を持ち、特徴がはっきりしていて特定には苦労しない。
参考写真:2013.2.17 @Palau Goby Paladise
パラオの砂地が続くポイントで、岩との際に佇んでいた。
今も記憶に残る1シーンである。
データ詳細
撮影日
2019.10.21 #842
撮影ポイント
沖縄県 恩納村 山田
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)