サラサハタ
スズキ目ハタ科ハタ亜科

2023.2.16:投稿
【分布域】南日本の太平洋沿岸、小笠原諸島、山口県日本海沿岸、琉球列島:台湾、香港、東インド・西太平洋。
【生息域】沿岸浅所のサンゴ礁域、岩礁域に生息。やや内湾的な所を好む。
【特徴】体色は淡褐色で体や鰭全体に暗褐色の斑点が散在する。成魚には体地色より濃い不規則な斑紋が見られる。体長は60㎝程ある。体高が高く、吻は突出している。幼魚の体色は純白で、そこに黒色の斑点があり水玉模様のようである。
「サラサハタ」
和名の由来は、「更紗」のようなハタという意味だろうか。
「更紗」とはインド発祥の木綿地に様々な色で文様を染めた布製品。
誰が名付けたかと、調べてみると魚類学者・蒲原稔治(かもはらねんじ)らしい。
蒲原稔治が1942年に和歌山県東牟婁郡串本町で揚がった本種の若魚を発見。体の模様から「サラサハタ」と名付けた。
この蒲原稔治の「カモハラ」の音?を聞くと、カモハラギンポやカモハラトラギスを連想しないだろうか?
ピンポン!!
連想した方は大正解!
両種共に蒲原稔治への献名である。
話をサラサハタへ戻そう 笑
サラサハタの写真は何れもパラオでのもの。
冒頭の写真は本種との2度目の出会い。
イイ感じでサンゴの上に鎮座していた。
参考写真:2013.2.18 @Palau German Channel
こちらがサラサハタとの初めての出会い。
逃げられ気味ではあるが、私にとっては思い出深い1枚。
偶然、1度目2度目共に1年違いの「2月18日」に出会った。
データ詳細

撮影日
2014.02.18 #403
撮影ポイント
Palau Blue Corner
使用機材
Olympus XZ-1

図鑑によると「性質は大人しく、物陰でじっとしていることが多い」とのこと。
図鑑に書かれている通りに物陰でじっとしているサラサハタ。
やや”頭隠して尻隠さず”の感があるが、シャイな性格なのだろう。
幼魚の写真を載せられないのが無念。
出会ったことがないので致し方ない。
純白の体に黒い水玉模様!
ダイバーに人気があるそうだ。
伊豆の大瀬崎などにも出現するとか。
是非是非お目に掛かりたい。
データ詳細

撮影日
2018.03.19 #677
撮影ポイント
Palau Blue Corner
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)