オオモンハタ

スズキ目ハタ科ハタ亜科

2021.2.22:投稿


ごく個人的な印象に過ぎないが、オオモンハタはハタ科ハタ亜科の中でも特に身近な魚だと感じる。自分は伊豆をホームして潜っているが、頻繁にオオモンハタに会う。

それにも拘わらず、オオモンハタの写真が数枚しか無いことに愕然とした。しかもここ数年ほとんど撮っていない。古い写真ばかり。随分と生意気なダイバーになったものだ。(オオモンハタを撮らないと生意気かどうかは見解の分かれるところ 笑)

分布域は、南日本の太平洋岸から琉球列島。

生息域は沿岸の浅い岩礁域、サンゴ礁域の浅場から深場までの広い範囲。

形態の特徴は、まさにハタ科の典型的な体型をしている。すなわち、頭部は比較的すっきり細め、口は大きく、体高はそこそこある。オオモンハタの体長はおよそ30〜50cmほどの中型種。

頭部、体側、各鰭全てに黄褐色から褐色の丸い斑点が密にある。薄っすらと横帯模様が現れることもある(2枚目の個体参照) 尾鰭の後縁には白色の縁がある(写真はギリギリ映っている)

本種も属している、スズキ目は魚類のみならず脊椎動物全体の中でも最大の目。

更に、そのスズキ目の中でもハタ科はおよそ450種の魚が含まれる大きな「科」なのだそうだ。そのハタ科はハナダイ亜科、ハタ亜科、ヌノサラシ亜科、セルラヌス亜科の4つの亜科で構成されている。

ハタ科の中には5〜6cmのハナダイから2mを超えるタマカイまで、その大きさを含め多種多様な種が含まれている。

本種オオモンハタはハタ科ハタ亜科のマハタ属に含まれる。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2012.04.16 #274

撮影ポイント

大瀬崎 湾内

使用機材

Olympus XZ-1

2015年5月、安良里の沖の根で潜っていた時。やや下の方に何やら白く輝くものが見えたので凝視した。
すると、どうやらオオモンハタがパックリと口を全開にしてホンソメワケベラにクリーニングされているところだった。
それが下の参考写真。(ホンソメワケベラの投稿でも使った写真)

 

その直後、(オオモンハタが)我に返って口を閉じたところが上の写真。折角、気持ち良くクリーニングされてたところを邪魔してしまったようだ。オオモンハタの下からの鋭い目線、どう見ても私に向けてクレームを付けているようにしか見えない。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.05.29 #487

撮影ポイント

安良里 沖の根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

オオモンハタ 幼魚

 

つい先日、5〜6年振りに撮ったオオモンハタ。
めちゃくちゃ可愛かった!!可愛ければ撮るのだ。

 

この日、田子白崎の「夢のケーソン」*1) へウミウシを求めて潜降していった。
*1)コンクリート製の大型の箱で、1辺が2〜2.5m程の立方体。ここがウミウシの宝庫であることからの命名。

 

私以外の3人はケーソンの側面をライト片手に丹念にウミウシを探している。
そんな中、私は1人ケーソンの上面の中央にある底が砂地の窪み(1辺が30cm位)に小さな魚がいることに気付いた。当然?その子に夢中になり本来の目的ウミウシどころではなくなった。

 

その時の小さな魚が上の写真。オレンジ色のドット柄のオオモンハタの幼魚。5〜6cm位のチビ。
30cm四方の小さな世界の中で藻のようなものに隠れたりして、チビながら一人前に私との駆け引きを繰り広げた。

 

「オオモンハタの幼魚は砂地の隠れ場所、岩や人工物の周りに多い」と図鑑に書かれている。
居た場所も図鑑に書かれている通りなところが一層可愛く微笑ましい。

 

トップページ「新着図鑑」には成魚の写真を使うようにしているが、オオモンハタの看板(娘)としてこの子を選んだ。異例の抜擢!!

 

参考写真:2021.5 @田子 白崎 
またまた出会った幼魚。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.01.24 #951

撮影ポイント

田子 白崎

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

コメント

※メールアドレスが公開されることはありません

CAPTCHA