オオアカホシサンゴガニ

サンゴガニ科サンゴガニ属

2022.10.7:投稿



【分布域】小笠原諸島、奄美大島以南:東南アジア、ハワイ、南太平洋。
【生息環境】サンゴ礁の礁原や礁斜面に生息する。ミドリイシ類やハナヤサイサンゴ類の枝間に棲む。生息水深は1~20m。
【特徴】体色は白色で明赤色の細かい斑紋が全身を覆う。眼は黄緑色。額には4歯があり、中央の1対は三角形に尖り、外側の1対は幅広で斜め外側に向けて突出する。




「勇気のある頼もしい奴」

アカホシサンゴガニは2~3㎝程の小さなカニ。
そのカニを「勇気のある頼もしい奴」と評しているサイトがある。笑


本種はミドリイシサンゴ類やハナヤサイサンゴ類の枝間に棲まわせて貰い、更にサンゴが分泌する粘液などを食べて生活している。

しかしアカホシサンゴガニは”賄い付きの下宿”にタダで棲んでいる訳ではない。
サンゴの天敵とも言えるオニヒトデが襲って来た時は、小さなハサミを武器に立ち向かい撃退する。

そんなアカホシサンゴガニの様子を「勇気のある頼もしい奴」とリスペクトを込めて呼ばれているらしい。

もっとも、オニヒトデをはじめとする外敵にサンゴがやられてしまうと、カニにとっても大切な棲み処を失ってしまう。それは他人事ではない。
要はサンゴとカニは持ちつ持たれつの共生関係にあるということ。


参考写真:2020.10 @屋久島 吉田 トンネル下
冒頭の写真もこの写真も屋久島で撮影した。
分布域では奄美大島以南とかかれているが、屋久島にも普通に生息している。
和歌山県の串本からの報告もある。この辺が本種の北限だろうか。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.09.30 #1183

撮影ポイント

屋久島 大瀬

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「パラオのオオアカホシサンゴガニ」

 

オオアカホシサンゴガニは比較的水深の浅い場所に生息している。
浅い水深では心に余裕も生まれサンゴの枝の間を覗いては、赤色で目立つカニを自分で見付けることが出来る。

 

ところで本種「”オオ”アカホシサンゴガニ」、名前に”オオ”が付く。
では、「アカホシサンゴガニ」や「コホシサンゴガニ」がいるのかというと、そんな名前のカニは存在しない。

 

ただし、カニ類ではない異尾類には「アカホシカニダマシ」や「コホシカニダマシ」がいる。
これらとの重複を避けたのだろうか。。。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2013.02.18 #340

撮影ポイント

Palau Blue Corner

使用機材

Olympus XZ-1

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