オニイトマキエイ
トビエイ目トビエイ科
2022.12.24:投稿
【分布域】青森県、相模湾以南の黒潮流域、小笠原諸島、琉球列島:全世界の熱帯~温帯域。
【生息域】サンゴ礁周辺に生息。通常外洋の表層を遊泳するが、沿岸域でも見られる。ナンヨウマンタより外洋性が強い。
【特徴】体の形は他のイトマキエイ類と同じく扁平な菱形で細長い尾を持つ。基本背側は黒色で白い斑紋の前縁は口裂に沿って平行。口裂周辺は黒色。腹側は白色で、第5鰓孔に接する三角形の黒斑がある。頭部先端の両側には胸鰭由来の頭鰭と呼ばれるヘラ状の特殊な一対がある。最大幅は7mになる。
「ドラマティックな登場」
2022年11月。
タイ・クルーズツアー。
余りにも楽しく、充実したタイの海。
これがラスト1本だと思うと名残り惜しかった。
透明度の高い、青い海。
大きなマントをゆったりと翻しながらこちらへ向かって来る”影”。
やがてその”影”は、頭上を旋回し、はっきりとその姿を現した。
今迄に見たこともない程、巨大なマンタ!!
最後の最後に、こんな形で「オニイトマキエイ」が登場するとは、いったい誰の演出なのか?
現地ガイド・猛志さんの脚本だったのか。
恐らく、これが人知の及ばぬ「自然」の凄さなのだろう。
参考写真:同じ時の同じ個体。
オニイトマキエイと猛志さん!
本種「オニイトマキエイ」で使っている写真は全てGoProの動画から切り取ったもの。
実は、このオニイトマキエイの出会いをきっかけにして、「マンタ」と一括りに呼んでいる種には「ナンヨウマンタ」と「オニイトマキエイ」が含まれていて、それぞれ別種であることをタイで猛志さんに教えて頂いた。
データ詳細
撮影日
2022.11.26 #1219
撮影ポイント
Thailand Bob Island West Ridge
使用機材
GoPro HERO 7 Black
かつては混同され「オニイトマキエイ」1種に括られていた「ナンヨウマンタ」と「オニイトマキエイ」は、それぞれ別種であるということが近年の研究で判明した。
私が撮影した写真だけでは、各個体を厳密にどちらの種であるかを断定することはできないが、幾つかの観点から判断し分類した。
当HPで「オニイトマキエイ」として投稿(2021.3.13)した種は「ナンヨウマンタ」の可能性が極めて高い。その為、名前を「ナンヨウマンタ」と改名し追記して投稿し直した。
因みに、『日本の海水魚』山渓ハンディ図鑑の初版第1版(2009年)では「オニイトマキエイ」1種として扱われ、改訂版『日本の海水魚』山渓ハンディ図鑑の初版第1版(2018年)では「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」2種に分類されている。
データ詳細
撮影日
2022.11.26 #1219
撮影ポイント
Thailand Bob Island West Ridge
使用機材
GoPro HERO 7 Black