オドリハゼ

スズキ目ハゼ科オドリハゼ属

2021.8.10:投稿



【分布域】八丈島、和歌山県串本、屋久島、琉球列島。
【生息域】内湾のサンゴ礁やサンゴ礁外縁の斜面など、根や岩に囲まれて少し陰になった礫混じりの砂だまりで見られる。生息水深は1〜50m.
【特徴】体色は黒色で頭頂部に白色の帯がある。胸鰭と尾鰭は透明で黒色の斑点が並ぶ。その他の鰭は黒色。
主にブドウテッポウエビと単独で共生している。




オドリハゼの名前の由来は、共生するエビが巣穴から出た時、その上で踊るようにホバリングすることからきている。


私が本種オドリハゼに出会ったのは過去2回(2011、2015 @沖縄)のみ。
オドリハゼの踊りがどんなものかYouTubeで確認すると、胸鰭をヒラヒラさせるユーモラスなダンスだった。私が出会った何れの時も踊ってはいなかった。

単なる私の先入観でオドリハゼは”希少種”だと思っていたが、沖縄などでは観察できる機会はそれなりにあるようだ。リクエストして”ダンスシーン”をビデオに撮ってみたい。
ただ、オドリハゼはかなりシャイな奴。そう上手くことが運ぶかどうかは分からない??



写真にも写っているオドリハゼが共生するブドウテッポウエビ。
共生関係にある2種、サイズにかなりの差がある。オドリハゼはせいぜい3〜4cmの小型種。大きなブドウテッポウエビが巣作りする時「邪魔、じゃまっ!」とはね退けられて出てくることもあるようだ。


通常のハゼとエビの共生関係は、ハゼが巣穴の上でホバリングして危険が近づくとエビに知らせ、巣穴に引っ込むという関係だったはず。このオドリハゼとブドウテッポウエビの関係はちょっと異質な間柄?



参考写真:2011.9 @沖縄本島 真栄田 もぐりん
少しトリミングした写真。いつもの恥ずかしながらの1枚。

この時のツアーメンバーの間で今も語り継がれるエピソード 笑

ゲスト8名が代わる代わる写真を撮った。インストラクターのムラさんが「皆んな見た?O.K.?」と確認すると、「見てない〜」という人が!! (えっ!さっきあんなに見てたのに。。。)
では、もう1度どうぞとなったが「何処?どれ?わかんな〜い」と。

ツアー最終日のラストダイブ。ツアーを締めくくる最後のネタがオドリハゼだった。
船へ上がってもこの話で大盛り上がり!大笑い!

ツアーの最後に「オドリハゼ」を持ってくるムラさんの演出には脱帽。が、辣腕演出家の想像を超えたハプニングの出現。皆んなの笑を全部持って行った。


その時の写真を改めて見ると確かに分かり難い環境。
10年前で今よりはるかに視力も良かったから認識できたが、今の私の目ならどうだっただろう。


オドリハゼとは切っても切れないエピソード。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.09.20 #509

撮影ポイント

沖縄本島 万座 オーバーヘッドロック

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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