ミナミトゲアシガニ
イワガニ科トゲアシガニ属
2024.8.4:投稿
「非常にややこしい話」
この写真、2024年7月13日に久米島で撮った。
泳いでいると誰かの目線を感じた(笑)
サンゴの下の隙間にカニがいた。
何者かも分からず、取敢えず撮った。
撮った写真を確認すると、今まで撮ったことのない種だと思えた。
図鑑を調べても、自力では種を特定出来なかった。
仕方なく、度々お世話になっている専門家や研究者が集うFBのグループへ写真を添えて質問した。
甲殻類などに大変詳しい方(恐らく研究者?)から回答を頂いた。
以下回答の要約:
この写真のカニはミナミトゲアシガニのメスです。
学名:Percnon abbreviatum
ミナミトゲアシガニと言えば、きれいな赤い目に脚の先が黄色と黒の縞々のカニだと思っている方が多いはず。昔?の図鑑もそうなっています。
しかし、現在研究が進み和名や学名が見直された。
赤い目に脚の先が黄色と黒色の縞々のカニ
和名:ミナミトゲアシガニ(誤)→ キイロトゲアシガニ(正)
学名:Percnon abbreviatum(誤)→ Percnon guinotae(正)
写真の個体のカニ
和名:ミナミトゲアシガニ
学名:Percnon abbreviatum
参考写真:同じ時の同じ個体。
因みにいわゆるトゲアシガニ。
ザ・トゲアシガニ
和名:トゲアシガニ
学名:Percnon planissimum(誤)→Percnon sinense(正)
本種ミナミトゲアシガニの【分布域】【生息環境】【特徴】については、正確な情報が入手出来るまでは敢えて記載を控える。
なお、当HPでも赤い目のカニをミナミトゲアシガニとして掲載してきたが
和名を「キイロトゲアシガニ」と改名した。
データ詳細
撮影日
2024.07.13 #1426
撮影ポイント
久米島 トンバラザシ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)