マツバスズメダイ

スズキ目スズメダイ科スズメダイ属

2022.4.22:投稿



【分布域】秋田県以南の南日本。伊豆諸島、琉球列島。
【生息域】水深10~20mのサンゴ礁域や岩礁域に生息。開けた中層などで群れを作る。温帯域に適応している。
【特徴】体色はやや茶色みを帯びた銀色。体側の鱗はあまり目立たない。尾鰭上下葉に黒色縦帯があり「ハ」の字になる。背鰭後端は黒っぽい。尾柄部付け根の上部に1白斑がある。胸鰭基底に1黒色斑。普通種。
【識別ポイント】同属のスズメダイに似るが、本種マツバスズメダイの方が相対的に小型。体側の鱗がスズメダイは本種より目立つ。尾柄部付け根の白色斑はマツバスズメダイの方がより明瞭。マツバスズメダイの各鰭は青みが強く、体色はほぼ白色に近い薄茶色。一方スズメダイの成魚は黒灰色。両種の幼魚を比較するとマツバスズメダイは薄茶色であるが、スズメダイは灰色。


「松葉スズメダイ」

尾鰭にある「ハ」の字型の黒色縦帯。
これを「松葉」に見立てたのが、和名の由来。

英名:Smoky chromis スモーキー・クロミス  体色をよく表現した名前だと思う。

本種は温帯に適していて、伊豆の海でも頻繫に見ることが出来る。まさに普通種。



参考写真:2021.5 @田子 田子島
撮影年は大分違うが、同じ田子島での1枚。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2016.05.25 #548

撮影ポイント

田子 田子島

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

マツバスズメダイ 幼魚

 

田子の沖の浮島根。
背景のこのウミトサカには、いつもキンギョハナダイやカシワハナダイが付いている。
しかしこの時、私が選んだ被写体はマツバスズメダイの幼魚だった。

 

マツバスズメダイの幼魚は体色が薄茶色で、よく似たスズメダイの幼魚は灰色。

 

マツバスズメダイは成魚も幼魚も、色々な意味で”地味”であることは否めないが、とても美しいスズメダイだと思う。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.12.09 #531

撮影ポイント

田子 沖の浮島根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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