マルクチヒメジ

スズキ目ヒメジ科

2022.10.8:投稿



【分布域】伊豆半島東岸~高知県の太平洋沿岸、八丈島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】サンゴ礁からサンゴ礁外縁、砂底など広範囲にわたって生息。
【特徴】体色は白色に近いものから黄色、赤褐色、灰色、黒色、紺色など変異に富む。ヒゲは著しく長い。背鰭の後に黄色い鞍状の斑紋があることが特徴。しかし、この特徴は成長すると不明瞭になる。



2022.10 屋久島の一湊 横瀬。
このポイントはニザダイやムレハタタテダイの大きな群れなどがいて、素晴らしいワイドポイントでもある。
しかし同時に、ここ横瀬は幾度となく「かけがえのない出会い」をもたらしてくれてきた。私にとっては、ワクワクドキドキ期待感の高い海。

しばらくは見応え充分な群れを楽しんだ後、ちょっとした岩礁の陰に見かけない色彩の魚を見つけた。
長いヒゲが顎から伸びている。ヒメジ科の魚だろうと察しはついた。
しかし冒頭の写真の色彩のヒメジ科の魚を知らなかった。

調べれば直ぐに分かった。
本種マルクチヒメジは色の変異幅が非常に大きい。
「マルクチヒメジは黄色」と勝手に決めて思いこんでいた。
”思い込み”をリセット出来て、my図鑑にマルクチヒメジの色彩バリエーションを加えることが出来て嬉しかった。

それにしても、海の中には知らないことが溢れている!!!
(陰の声:陸上でも知らないことばかりでしょう?!)


参考写真:同じ時の同じ個体の写真。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.10.02 #1190

撮影ポイント

屋久島 一湊 横瀬

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「マルクチヒメジ 幼魚」

 

マルクチヒメジの幼魚は、前日に屋久島の現地ガイド・至さんに紹介して貰った。
しかし鈍臭く撮影技術が拙いため、満足な写真をその時は撮ることが出来なかった。
だが、マルクチヒメジ・幼魚の見分け方はしっかり頭に入れた。

 

サンゴの群生するK2というポイントで、自分で幼魚を見付けて、自分の間合いで撮ることが出来た。

 

本種マルクチヒメジに限らず、ヒメジ科の魚の背鰭は第1と第2に分かれているのが特徴。
マルクチヒメジは成魚、幼魚、色彩を問わず眼の周辺に水色のラインがあるのも1つの目安になる。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.10.02 #1191

撮影ポイント

屋久島 K2

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「どっちがマルクチヒメジ?」

 

一見、上の黄色い魚がマルクチヒメジのようだが、こちらはカマスベラ。
背鰭が第1と第2に分かれていない。顎にヒゲもない。眼の周囲に水色のラインもない。

 

一方、下の個体こそが本種マルクチヒメジの特徴をしっかりと兼ね備えている。
顎ヒゲ、眼の周辺の水色のライン、背鰭後ろの黄色い鞍状の斑紋。

 

参考写真:2020.10 @屋久島 一湊 お宮前
自分ではマルクチヒメジは黄色だと思っていたにもかかわらず、黄色い成魚のまともな写真がないのは何とも口惜しい。
取り敢えずピンボケ写真を載せておく。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.10.18 #520

撮影ポイント

沖縄本島 砂辺No.2

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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