ラウメネス・コルヌトゥス
テナガエビ科ツノメヤドリエビ属

2021.12.13:投稿
【分布域】南日本の太平洋岸、伊豆諸島、高知県、琉球列島。
【生息環境】サンゴ礁や岩礁域の10m~20m辺りで見られることが多い。ハナウミシダなどウミシダ類と共生している。
【特徴】体色は宿主のウミシダ類に擬態して変化する。眼の先端が僅かに尖る。ハサミ脚掌部後縁に帯状の模様が入る。
「ラウメネス・コルヌトゥス」
和名はなく学名をカタカナ表記したもの。
学名:Laomenes cornutus
舌を嚙みそうな名前のエビ!
このエビの名前は絶対に覚えられない自信がある。笑
柏島の後浜no.1の海の中。
ウミシダの中に何かエビがいるかも知れないと覗いてみたら、期待通りに白黒模様のエビがいた。
バサラカクレエビか、何か今まで既に撮ってきたエビだと心の中で勝手に決めていた。
しかし、ログ付けの時インストラクターのミカちゃんが写真を見て「ラウメネス・コルヌトゥスですね」と図鑑を見せて教えてくれた。
結果、本種は自分で見付けたmy新種となった。自分で見付けた生物は愛着が湧くもの。もっと粘って正面顔を撮れば良かった。
しかしこの時、私はウミシダを避けたり、エビをこちらへ向けるよう誘導する「指示棒」を持ち合わせていなかった。
データ詳細

撮影日
2021.11.27 #1071
撮影ポイント
柏島 後浜no.1
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「ある過去の出来事」
「指示棒」とはステンレスなどの金属で出来た30㎝位の長さの細い棒。
名前通りガイドの方が紹介する生物を「ここ」と指示するのが主な役割。
また、手で触ると危険だったり、ウミシダのように手に絡まって面倒なものをこの指示棒で扱ったりする。
このエビを撮る時、指示棒を持っていないことを後悔した。
私が指示棒を持たなくなったのは「ある過去の出来事」による。
ダイビングツアーに出かける時にも、空港の保安検査場を通過する。
数年前、羽田空港の保安検査場で係員に「お荷物に何か細長い金属製の物が入っていますが、、」と訝し気に質問された。
私はすかさず「あっ!それ”さす”奴です!」と笑顔で答えた。
それを聞いた係員の眉間には瞬時に数本の皺が現れ、私を被疑者を見るような険しい顔になった。
「刺す~?」
日本語は難しい! 笑
「指す」と「刺す」では大違い!
時と場合をわきまえて言葉を選ぶべきだった。
データ詳細

撮影日
2021.11.27 #1071
撮影ポイント
柏島 後浜no.1
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)