クロオビスズメダイ
スズキ目スズメダイ科スズメダイ属
2022.4.12:投稿
【分布域】屋久島、琉球列島。
【生息域】サンゴ礁域の水深5~65mに生息。サンゴの上で単独あるいは複数匹で見られる。
【特徴】体後部に幅広い黒色の横帯が1本あるのが特徴。尾鰭の後端が糸状に伸長する。眼の周縁にアイシャドーのような水色のラインを持つ。サンゴへの依存度は高く、危険を感じるとすぐにサンゴの合間に逃げ込んでしまう。個体数は少ない。
あえてトリミングせずに元の画像のまま。
この小ささ!この可愛さ!!
クロオビスズメダイは幼魚と成魚に色彩的な変異はない。
成魚もせいぜい4㎝ほどの小型のスズメダイ。
この写真を撮ったのは屋久島の一湊・お宮前。
昨日のことのように覚えている。
この時の私は、たった1度しかシャッターを切らなかった。
珍しく「仕留めたっ」との手応えがあった。
その一方で、こんな可愛い子にストレスを与え続けるのが忍びなかった!?
いつもの殺気ではなく、たまには仏心が顔を出すことも。。。笑
クロオビスズメダイの成魚としていた写真が実はイシガキスズメダイだった。
自戒を込めて、再確認の意味で識別ポイントをここで。
【識別ポイント】
本種はイシガキスズメダイと良く似ている。
イシガキスズメダイの方が圧倒的に個体数が多い。
イシガキスズメダイがクロオビスズメダイと同じような大きさ(4㎝位)の時は幼魚で、背鰭に眼状斑がある。イシガキスズメダイの成魚は8㎝程にもなる。
黒帯の位置が両種では異なる。クロオビスズメダイは黒帯が尾柄部にも掛かるが、イシガキスズメダイは尾柄部は完全に白色で黒帯はやや前方から始まる。
クロオビスズメダイの黒帯は背鰭と臀鰭にまで伸びるが、イシガキスズメダイの黒帯は鰭にまでは掛からない。
因みに、イシガキスズメダイにはルリメイシガキスズメダイというよく似た種がいる。クロオビスズメダイを含めた3種は似た者同士?!
参考写真:同じ時の写真。トリミングした画像。
データ詳細
撮影日
2020.10.18 #927
撮影ポイント
屋久島 一湊 お宮前
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)