2023.11.11：投稿

【分布域】南日本の太平洋岸、伊豆諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】沿岸の浅い岩礁やサンゴ礁。伊豆などの温帯域では季節来遊魚として幼魚で見られることが多い。
【特徴】色彩のバリエーションは白地に赤色、黒地に黄色（赤色）、黄色地に赤色の３タイプがある。眼から後方に広がり背部に繋がる明瞭な帯が特徴。背鰭第２棘の鰭膜は薄く大きく、第２棘は前方に傾けることが出来る。






「クマドリカエルアンコウ　バージョン①（白地に赤）」

伊豆で秋から冬に見られる本種クマドリカエルアンコウは、ほとんどが幼魚である。
幼魚の鰭はオレンジ色で縁取られる。

今まで何度もクマドリカエルアンコウに出会ってきたが、この個体の背景はピカイチ！



参考写真：2023.10.8　＠黄金崎ビーチ
インストラクターのみかちゃんが見付けた”過去最小のクマドリカエルアンコウ”。
鰭も透け透け。生意気にエスカもひらひら。体に対して鰭が不自然に大きい。
メチャクチャ可愛いかった！！(笑)

「通称＝クロクマ　バージョン②（黒地に黄色点）」

黒地に黄色斑点が散在するクマドリカエルアンコウは”クロクマ”と呼ばれたりする。
比較的レアなことも手伝って人気が高い。

体後方に見える”ピンクの薔薇の花”のようなものはエスカだろうか？
随分と柄がながいような気もするが。。。

参考写真：2019.4.21　＠井田
上の写真の個体のように黄色い斑紋が体全体にはないが、僅かに前足（胸鰭）辺りに見られる。
エスカが覗いている。

「クマドリカエルアンコウ　成魚　バージョン③（黄色地に赤色）」

黄色地に赤色のクマドリカエルアンコウの写真はこの１枚のみ。
もしかすると、成魚の写真もこの１枚のみかもしれない。

海の中でカメラを初めて持った時のもの。
2009年11月　マレーシアのカパライ島。
この時は、こんな形の魚がいることすら知らず、紹介されてもどこに居るのかさっぱり理解出来なかった。

因みに、白地に赤色のクマドリカエルアンコウは成長するに従い黄色くなるとの説もあるらしい。

「おまけ・クマドリ」

最新版（2023.11）のクマドリカエルアンコウ
美人クマドリ？ハンサムクマドリ？