クマドリ

フグ目モンガラカワハギ科

2023.10.16:投稿



【分布域】和歌山県以南の太平洋岸、屋久島、琉球列島。
【生息域】サンゴ礁域の礁池や礁斜面などの浅所で見られる。
【特徴】尾柄の暗色斑に6本の小棘がある。雌はごく薄い黄緑色の体に細い橙色のラインが顔や体全体に入る。雄の黒っぽい個体の顔には口を通る縦帯意外ラインはない。体には雌同様橙色のラインが入る。このような特徴から歌舞伎の「隈取」の名前が付いている。非常に警戒心が強く直ぐにサンゴや根の隙間に隠れる。




「隈取」

ダイビングを始めてから比較的直ぐに本種の事を知った。
特徴のある名前とぴったりな体の模様。

ず〜っと雄を探しているが今のところ1度も会ったことは無い。
図鑑にも「あまり見ない」と書かれている。


幼魚は柏島で見たがサンゴの根の下の奥に隠れていて写真を撮るまでには至らなかった。

名前の由来は改めて言うまでもない。
クマドリカエルアンコウやクマドリミノウミウシなど”クマドリ”の名前を持つ種は他にもいる。
隈取(クマドリ)は歌舞伎独特の化粧法。
クマドリの名を持つ種を見た時、この化粧法を連想するということは、まだまだ日本人の中に歌舞伎が根付いているという事だろうか?!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.05.01 #974

撮影ポイント

奄美大島 倉崎ビーチ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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