キツネダイ
スズキ目ベラ科タキベラ属
2023.4.17:投稿
【分布域】富山湾~長崎県の日本海沿岸、宇治群島、伊豆諸島、小笠原諸島、千葉県館山湾~高知県柏島の太平洋沿岸、屋久島、琉球列島。
【生息域】水深30m以深の岩礁域に生息。
【特徴】体色はややピンク色がかった白色。眼の後方から赤い斑紋が並ぶ。吻はやや尖る。背鰭棘条の中央部に黒色斑がある。尾鰭は透明で黄色みを帯びていて模様がない。雌雄の色彩の差は余りないが、雄相の婚姻色では赤色の班は消失し、背側が茶褐色、腹側は白色に分けられ、背面に3つの白っぽい斑点が並ぶ。雌相の方が吻が尖る。展体長は30㎝を超える。
「名前はキツネダイでもベラの仲間!」
白っぽい体色に赤色の斑点が並ぶ特徴的な色彩!
ベラ図鑑を捲りながら、一度お目にかかりたいと予てより願っていた。
半年ほど前にインストラクターのミカちゃんから「赤沢にキツネダイがいましたよ」との情報を貰った。ならば、是非ともキツネダイを撮りに行かねばと1月下旬に赤沢へ向かった。
だが、残念ながらその時は会えなかった。
赤沢の現地サービスの方によると「もっと水温が下がって、深度を上げてきた時の方が会える確率が高いですよ」とのアドバイスを頂いた。
そうこうしているうちに、水温が低いころの赤沢へ行くチャンスを逸した。
こんなに目立つ色彩の魚だが、生息水深が低いせいか、知名度は決して高くない。
なかなか、本種に会うのは難しいかと諦め始めていた頃。
急遽行くことになった伊豆大島。
メインポイントの秋の浜の砂地。26~7m辺り。
ミカちゃんのスレートに「キツネダイ」の文字が!
当然、私から殺気が出まくっていたのは想像に難くない。
「尋常じゃない勢いで撮りに行っていた」と仲間からも言われる始末。
それだけ会いたかったし撮りたかった「キツネダイ」。
久しぶりに心が高鳴った嬉しいmy新種。
この時のキツネダイやや小ぶりだった。
特徴などから雌相だと思われる。
終始、逆立ち状態?で砂地を突いていた。底生動物を主食としているキツネダイ、ちょうど採餌しているところだったのだろう。
ベラの中では非常に美味らしく、”タイ”の名前があるのも頷ける。
名前の似たキツネベラは全くの別種である。
データ詳細
撮影日
撮影ポイント
使用機材
SONY Cyber-shot (DSC-WX1)