キツネメバル

スズキ目メバル科

2023.8.22:再投稿



2023年8月。
北海道の積丹の海で再びキツネメバルと出会った。
佐渡島では見かけなかった成魚を写真に収めた。


2022.9.25:投稿



【分布域】北海道小樽から函館、青森県から相模湾までの太平洋沿岸、山形県九州北部までの日本海沿岸、大阪湾、愛媛県八幡浜。
【生息域】60m以浅の岩礁域に生息。
【特徴】体長は30~45㎝程になる。体高は高く、背部から体側は灰色や黒色の斑模様がある。尾鰭は丸く後縁に白色の縁取りがある。



「キツネメバル」

魚類には”キツネ”を名にもつ種が幾つか存在する。
メバルの仲間にもキツネがいるとは知らなかった。
因みに、タヌキメバルもいるとか。


佐渡島の海の中、手当たり次第に見たことのない魚を撮った。
その内の1つが本種「キツネメバル」だった。

英名:Fox jacopever
和名の命名者は彼の田中茂穂*1)だが、英名をそのまま和名にしたようだ。
また、本種の別名は地方によって様々ある。しかし「マゾイ」というのが市場などでの代表的な呼び名らしい。それは白身で脂が乗って「真」に美味しいソイとの意味合いである。

因みに「ソイ」とはメバル科メバル属の魚で比較的北に生息域を持つものを指す。
クロソイやムラソイは本種と良く似ている。



参考写真:同じ時の同じ個体。
ほぼ代わり映えのしない写真。ということは、キツネメバルがじっと動かないで佇んでいたということ。


*1)田中茂穂についてはマハタの稿で触れている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.09.18 #1179

撮影ポイント

佐渡島 小木 千石

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「キツネメバル 成魚」

 

「キツネメバルは成魚になると水深50~100mの岩礁域に生息する」との情報もある。
もちろんそんなに深く潜ったわけではないので、浅めにいることもあるということだろか。。。
ダイビング・ログを見返すとこの時の潜水最大水深でも17.8m。決して深場ではない。
積丹の海で何度か成魚を見たが、印象として15m前後にいたように思う。

 

参考写真:同じ時の同じ個体。
こちらの方が先に撮ったが、尾鰭が完全に見切れてしまっているので撮り直した。
成魚の尾鰭後端は白く縁取られるのも特徴の1つ。
撮り直した上の写真もギリギリ??ではある。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2023.08.06 #1304

撮影ポイント

北海道 積丹 長谷川の島

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「積丹の幼魚」

 

キツネメバルの背景に写り込んでいるのはリュウグウハゼ
リュウグウハゼは佐渡島でリクエストして見せてもらった魚。
積丹の海では普通種なのか非常に個体数が多かった。
”日本海沿岸の北よりの海”という共通点だろうか、佐渡島と積丹の海は見られる魚が共通していたりする。

 

参考写真:同じ時の同じ個体(多分)
キツネメバルは成魚より幼魚の方が目につきやすい。
成魚は白っぽくて、余り個性的ではないのかもしれない。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2023.08.05 #1302

撮影ポイント

北海道 積丹 長谷川の島

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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