キジハタ

スズキ目ハタ科ハタ亜科

2022.9.15:投稿



【分布域】青森県・山形県~九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、瀬戸内海、相模湾~九州南岸の太平洋沿岸。
【生息域】沿岸浅所の岩礁域に生息。
【特徴】全長は30~40㎝程のものが多い。オレンジ色の斑点が全身に見られる。各鰭は黄色。背面中央に黒っぽい大きな斑点が1つある。但し、この斑点は消すこともあれば、2~3個出現することもある。



「キジハタ」

10年程前に撮ったことがある魚の背面(背鰭基底)中央には、黒色の1斑紋があった。
当たりを付けたクロホシフエダイニセクロホシフエダイも体側に黒斑があるにはあるが、場所が違う。
写真の魚が誰なのか、私の中では未解決の迷宮入りとなっていた。
余り良い写真ではなかったので、記憶の深海へと追いやっていた。



数年後、何かを調べるために図鑑をめくっている時、背鰭基底の中央に1黒斑がある写真が目に止まった。記憶の海底に埋もれ、忘れかけていた未解決事件?を思い出した。
「お~キジハタだったのか~!!!」

そんな話をインストラクターのミカちゃんにしていたらしい(無責任にも自分では記憶がない)


2018年 花火ツアーの1本目。
田子の沖の浮島根で潜っていて、終盤根頭に戻って来た頃だった。
別チームのミカちゃんが「キジハタ撮りたいって言ってましたよね」とスレートに。
「うん、うん」と頷きながら付いて行くと、ミカちゃんが指差す方向に本種キジハタがいた。

この後直ぐに、ミカちゃんは自分のチーム数人の元へ戻った。

私も素早く2~3回シャッターを切って、自分のチームの元へ戻った。


冒頭の写真は、その時のキジハタである。
「折角教えて貰ったこのチャンス!絶対に撮らねば!」と凄い殺気を発していたと思う。
沖の浮島根の根頭でキジハタを追い回した。

目ピンが甘い。
何やらオドオドして、観念したような表情のキジハタではある 涙




データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.08.20 #727

撮影ポイント

田子 沖の浮島根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「キジハタ」

 

名前の由来についてウキペディアには「目は緑色で、キジハタの語源となったキジ色をしている」と書かれている。
キジ色とはどんな色なのか?
「色辞典」の類には、”キジ色”という色はない。
正直明確には分からないが、「目は緑色で」の記述から、恐らく”雉”の胸辺りの色のことを指しているのだろうと思う。雉の胸辺りは深い緑色をしている。(陰の声:この写真のキジハタの眼。茶色ぽく見えるけど、、、)

 

このキジハタは平常心のような落ち着いた顔付き。
撮っている私も平常心。
余裕があったのか、時々私が繰り出す”分割の術”を使って撮っている。
(”分割の術”はカモハラトラギスでも。。。)
黒色の斑紋を薄く消しているが、まさしく本種キジハタである。

 

参考写真:同じ時の同じ個体。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.07.03 #880

撮影ポイント

高知県柏島 民家下北北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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