キハッソク
スズキ目ハタ科ハタ亜科
2022.1.16:投稿
【分布域】佐渡島以南の本州日本海沿岸、相模湾~九州南岸の太平洋沿岸、琉球列島。
【生息域】沿岸の岩礁域やサンゴ礁域に生息する。岩の裂け目や洞穴の近くなどやや暗い場所に単独でいるのが多く見られる。生息水深は1~50m。
【特徴】体型はやや体高が高く側偏している。背鰭の棘条部と軟状部の間に深い切れ込みがある。体色は黄色で暗色横帯が2本。その内前方の眼を横切る帯は細く、後方の帯は幅が広い。
「木八束」
最近、私の勘が冴えてきたらしい! 笑
生物の名前を見ると、その由来に何か面白い話が隠されているかどうか分かる!
”キハッソク”と言う名前、怪しい。
「身が煮えにくく、(燃料として)木が八束も必要である」という和歌山県南部での地方名を正式な「和名」としたとのこと。なるほど!
キハッソクと私の関係は長い間、近くて遠い間柄だった。
この黄色の体に暗色の2本の帯、遠くから見ても本種だと簡単に特定出来た。
そこそこの頻度で目にはするという意味では”近い間柄”。しかし、何故かキハッソクはガイドの方が泳ぐ進行方向とは90°異なる方向へ泳ぎ去る。追いかけるわけにもいかない。
キハッソクは30m程先を泳ぐ遠い存在、その後ろ姿”ばかりを指をくわえて眺めてきた。
2015年、機は熟した。
上の写真は沖縄本島・万座でのもの。
記憶が間違っていなければ、空洞の向こうからこちらへ追い込む協力者(イントラ・龍くん)の存在があった。
そこを「逃がすものか!」「御用だ!御用だ!」と待ち構えた。
後ろ姿ではない正面からのキハッソク。
マスクの奥の私は「ヒッヒッヒ!しめしめ!」と悪人顔をしていたと思う。
これでは、どっちが下手人でどっちが岡っ引きか分からない。
データ詳細
撮影日
2015.09.20 #510
撮影ポイント
沖縄本島 万座 なかゆくい
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
同じハタ科の魚で近縁の「ヌノサラシ」同様、本種キハッソクもストレスを感じると皮膚毒のグラミスチンを分泌し、手で触ると表面がドロッとした感触があるそうだ。
データ詳細
撮影日
2020.07.02 #561
撮影ポイント
柏島 後浜no.1
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
2022.2.11:追加投稿
アイドル・ミナミハコフグ幼魚より撮りたい魚!キハッソク!笑
見目麗しいキハッソク!
眼がキラ~ンと輝いている!
それにしても、岩陰にばかりいる写真。
データ詳細
撮影日
2022.01.27 #1089
撮影ポイント
和歌山県 周参見 赤土出し
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)