カスリハゼ

スズキ目ハゼ科カスリハゼ属

2022.2.4:投稿



【分布域】八丈島、千葉県~鹿児島県の太平洋岸、島根県隠岐~鹿児島県の日本海・東シナ海沿岸、屋久島、琉球列島。
【生息域】内湾の湾奥に生息。砂泥底でテッポウエビ類と単独かペアーで共生する。巣穴上でホバリングする。生息水深は2~20m。
【特徴】体色は灰褐色でこげ茶色の斜めの帯がある。雄の第1背鰭の後半には青味掛かった黒色斑があり、前方にも黒色点が見られる。一方、雌の第1背鰭にはやや崩れたカギ状の縞模様がある。他の共生ハゼ各属に比べてカスリハゼ属は、胴体が短く太く、口が大きい。特に雄の顎は雌に比べて著しく大型化している。
【識別ポイント】「カスリハゼ属の1種」と本種「カスリハゼ」との違いは臀鰭にある。本種の臀鰭縦帯は一文字であるのに対して、「カスリハゼ属の1種」のそれは弓形である。また、「カスリハゼ属の1種」の背鰭は整った同心円状の縞模様になる。



「黒白のハゼ」

和歌山県の須江・内浦ビーチの砂泥底。

先ず「イトヒキハゼ」を撮り、次に「黒白のハゼ」とスレートに書かれたハゼを紹介された。確かにこの時の薄暗い海の中では「黒白のハゼ」に見えた。

最初に紹介された時は、一瞬で巣穴に引っ込まれてしまった。


そして再度紹介して貰った時は、ジリジリと寄ることが出来た。


帰京して図鑑『日本のハゼ』を調べて「黒白のハゼ」の正式な名前が分かった!
屋久島で撮った「カスリハゼ属の1種」の本家?!
「カスリハゼ」そのものだった!

特徴の1つ第1背鰭はしっかり開いているが、惜しむらくは識別ポイントでもある臀鰭が写っていないこと。

一発で満足できる写真はモノにできない。
「黒白のハゼ」よ!
また逢おう!!!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.01.28 #1093

撮影ポイント

和歌山県 須江 内浦ビーチ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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